2022-06-28

鍵垢同士で繋がった4X歳神絵師が怖かった話

私はジャンル複数掛け持ちしているが、ものさな人間なので、趣味垢は3つ……今は実質2つしか持っていない。

1つ目は表垢。普段つぶやき作品公開、他者との交流はここでする。

2つ目は特殊ジャンル垢。R指定ではないがかなり特殊ジャンルのため、垢分けをおこなった(現在はほぼ稼働していない)。

3つ目は裏垢。鍵をかけている。表では言えないR指定作品センシティブ作品を発表したり、愚痴を言ったりする。

この裏垢は8年ほど前から稼働しているが、滅多に人には教えていない。全員ほぼ相互フォロー20人もいないくらいだ。そして大抵鍵垢同士だ。自分性癖は人にバレたらかなりアレだと自覚しているので、複数通話したり、己の弱みを握り合った状態でないと相互にならない。

そして去年の秋頃、そこに新たな相互を数人、加えることとなった。どの方も複数通話し、お互いにアレな性癖があるのを晒し合い、全員成人済で社会人確認が取れたので相互となった。きちんと人から見えないところで、思い切り性癖の話が出来るんだろうなと私はワクワクしていた。

最初の頃までは。

新たに相互になった数人の中に中心的な人物がいた。名前をAさんとする。私は最初、Aさんと表垢同士で繋がり、次に裏垢同士でも繋がった。Aさんの表垢からも私の裏垢にフォロリクが来たので、それも許可した。彼女は、表垢でン万人のフォロワーを抱える神絵師だ。そんな人でもアレ性癖があるのが意外だったが、裏でこっそり楽しいお話が出来るならそんなことは関係ない。表垢での発言良識がある(ように見えた)し、通話でもちょっと押しが強かったが、明るく積極的性格の方で、楽しい話題提供してくれた。大抵の人間を『悪さをしてなければいい人』と捉える大雑把マンの私の中では、彼女は『いい人』だった。

繋がってから、改めてAさんの裏垢を見た。彼女の裏垢は、彼女が表で見せないような攻撃的な発言が多く溢れていた。少し驚いたが嫌悪感は感じなかった。誰だって嫌なことはあるし、愚痴を全く言わない人間なんていない。私自身や私の相互鍵垢フォロワーも、表垢より過激なことを言ってるし。あの明るい性格からちょっと考えられないくらい意外だったが、まあこんなものだろう。あと愚痴まみれじゃなくて、普通にアレ性癖語りもしてて面白いし。おっこれ面白い。ファボろ。

こんな感じで、しばらくは平和に過ごしていた。

違和感を感じたのは2ヶ月ほど前からだ。

Aさんの発言には表垢と裏垢とで、矛盾が多いことに気づいた。たとえば、裏垢では「女体化地雷!嫌い!」と言っているのに、表垢では女体化を描いていたりしたのだ。表と裏での行動と発言が一貫していなかったことに、私はいつも首をひねっていた。でもまあ、人間表では言えないこともあるだろうし……私はその程度の認識だった。

それからほどなくして、Aさんの(裏垢での)不可解な行動はさらに目に見えて激しくなった。

Aさんは、ある絵師執拗に敵視していた。裏垢ではその絵師……Bさんのことを鍵垢引リツし、Bさんみたいなイナゴ絵師は最悪!という内容のことを叫んでいた。また、ある動画投稿者……Cさんもまた、Aさんは嫌っていた。Bさんほどではないが、動画面白くないとか、承認欲求強すぎて嫌だとか言っていた。

私は、裏垢に顔を出しづらくなっていった。

何故なら、BさんもCさんも、表垢での私の好きなクリエイターだったからだ。

かに、BさんとCさんは私から見ても調子に乗りやすタイプだったり、承認欲求の強さが垣間見えるところがあった。しかし、彼らの作品自分の好みだったのも事実だ。なので、Bさん、Cさんを私は表垢でフォローはせず、しかし定期的にチェックして楽しく作品だけを見させてもらっていた。

Bさん、Cさんの作品を見ているような人は信じられない、モラルに欠ける。そのようなことを、Aさんは裏垢で発言していた。

今まさに、裏垢にBさん、Cさんの作品を見ている私がいるのにだ。

私は表垢でB、Cの作品普通にRTしていた。表垢同士で繋がっているAさんにもまた、私のRTが流れてくるはずだ。つまり私は、Aさんに地雷を垂れ流していることになる。自分だったら、こういう風に後から相互さんが地雷だと判明したら、申し訳ないがミュート、ブロ解する。しかしAさんは私を(おそらく)ミュートしていない。私のツイートにも爆速で反応して、(フリだとしても)友好的なリプを送ってくるのだ。

私はAさんの地雷を目の前で踏んづけているのに、私のことが嫌いじゃないのか?どうしてミュート、ブロ解しないんだ?わからなかった。

私は雑多垢の人間だ。好きにツイートするのが信条だった。しかしいつしか、私は『Aさんの好み』を気にするようになってしまった。

次第に私は、Bさんの作品を追わなくなっていった。

Cさんの作品に、私は「面白いです!これからも頑張ってください!」といつか言おうと思っていたが、言えぬままCさんは消えた。病んで垢消ししたのだ。

他にも、私が最近いいなと思った絵師フォローしたアカウントを、Aさんは裏垢でことごとく晒しあげ、否定した。しかし何故か、私に直接文句一言も言わずに、だ。私は新たに好きなクリエイターを探すことすら億劫になっていった。

からない状況は、さらに加速する。

Aさんは、私が表垢で気に入ってRTしたものを、嫌いだと当てこするような発言をするようになった。

私が表垢でメイドコス絵をRTすると、「メイドコス絵とか、好きでもないのに大量に流れてくるから嫌いなんだよね」

私が表垢で大胆な構図の絵をRTすると、「こういう大胆な構図の絵は正直面白みにかけるよね」

(内容にフェイクは入れてますが、マジでこういう感じの発言です)

……一度だけなら偶然と思えたかもしれない。しかしAさんは、私が表垢でRTしてから必ず数分後にこういった内容の発言を裏垢でした。何度もだ。Aさんは神絵師で、私は絵が下手だ。絵についての知識ならば向こうが圧倒的にあるだろう。彼女言葉有識者から意見に思えた。私がRTした作品を好きになるような人は、目が曇っていると言われているような気持ちになった。自分の「好き」という気持ちが、どんどんしぼんでいった。

また、Aさんはジャンル愚痴も言っていた。私は現在、大まかに分けてα、β、γというジャンル活動している。このうちαでは本を出し、βでは来月本を出す予定で、γはROM専だ。Aさんとはαジャンルで繋がっていた。

Aさんは、裏垢であろうことかβジャンル悪口を言っていたのだ。今まさにβジャンルのドスケベ原稿真っ最中の私と繋がっているのに、だ。

βジャンルファンを……その、「キッズ」とか「ガイジ」とかかなりヤバい言葉で罵っていた。もう愚痴ではない。悪口だこれは。あなたの言ってる「キッズ」で「ガイジ」が、今目の前にいますけど?!裏垢を眺めながら私は宇宙フェイスになっていた。私はAさんがますますからなくなっていった。

さらに、これは完全に自分の落ち度だが、Aさんはフォロー許可した表垢から私の裏垢にリプを飛ばしてきた。やめてくれ!バレたくないんだ、裏垢同士で話すだろう、普通は!そう思っても、フォロー許可したのは自分なので後の祭りだ。これはマジで私が悪い。

それでもも限界だった。仕方ない、私がAさんをミュートかブロ解しよう!そう思い立って、はたと手が止まった。

こんな攻撃的な人をブロ解とかしちゃったら、私どうなっちゃうの?

どっと汗が出た。今私は、裏垢同士で繋がってAさんのアレ性癖を知っているが、翻せば私のアレ性癖も知られているということだ。互いのタマを握り合っているに等しい。その上、Aさんつながりで相互になった鍵垢仲間の人は全員Aさんとの方が親交が深い。私はαジャンルで一番の新参者だった。今までの裏垢の発言とかスクショ撮られたとしたらどうしよう?もしAさんが被害者っぽく振る舞ったら、孤立無援の新参者と、万バズ神絵師世間はどっちの言い分を信じるだろう?脳内阿部寛と例のBGMがぐるぐる回りだし、私は指を動かせなくなった。

Aさんは、全てが非常識な人ではなかった。たとえば私が裏垢で「nmmn検索避けしない人ってヤバくない?」みたいな発言をすれば、「本当にそうですよね!」と同意リプを飛ばしてきた。アレ性癖は決して表垢で漏らさず、愚痴も表垢では言わなかった。私は表垢のAさんと裏垢のAさんが同一人物だと思えなかった。もういっそ千年アイテム持っててくれと願ったほどだ。

ほとほと困り果てた私は……別ジャンルフォロワー相談することにした。この時ばかりは、ジャンルを掛け持ちしていて良かったと痛感した。

αジャンルではAさんは有名人なので何も話せない。そこで、βジャンルの人に今まであったことを通話で掻い摘んで話した。すると、彼らは「それはおかしい!」と言ってくれて、彼女の不可解な行動をこう推測してくれた。

「Aさんは、あなた自分の都合のいいような存在にしたい、自分コントロール下に置きたいと思ってるんじゃないの?」

目から鱗だった。そういう人もいるんだ、という驚きと、今までのAさんの行動に納得がいった。行動の矛盾の多さも、自分の都合のいいことしか見えていない、自分のやることは例外だけど他者のやることはダメ、そういう彼女思い込みによるものなんだろうと思った。(それでも、万バズ神絵師のAさんが、私みたいなろくに作品も作らない、表垢でも吹けば飛ぶようなフォロワー数の底辺ツイッタラーをどうしてコントロールしようとしていたのかは、最後まで分からなかったが……)

Aさんはすごくまともそうな人だったんだけど……と話すと、βジャンルフォロワー苦笑いしながら答えた。「世の中には、めちゃくちゃ擬態の上手い人間がいるんだよ」

Aさんは自分の年齢を裏垢で公開していた。芸能人の〇〇と同じ、と言っていたので、おそらく4X歳だろう。その年齢で、他者自分コントロール下に置くためにこんな行動をする人がいるのか。今まで、誰にも「そういうことしたら人が離れていくよ」と言われなかったのだろうか。それが一番の恐怖だった。

βジャンルフォロワーには相談に乗ってもらった上で、さすがにあなたが迂闊だよと叱られた。その通りだと思う。私は自分軽率な行動を反省した。そうして、私はかたちだけでも円満に離れるために、8年慣れ親しんだ裏垢を捨てて、今は新天地へと向かっている。

①垢消しやブロ解などはせず、旧裏垢へのログインをやめる

センシティブ垢、愚痴垢のふたつの鍵垢をつくる

センシティブ垢は表で言えない『性癖』を話す垢。旧鍵垢のフォロワーは誰も選ばず、好みのクリエイターだけフォローする

愚痴垢は表で言えない『愚痴』を話す垢。こちらは完全壁打ち。誰もフォローしない

⑤表垢でのAさんとの交流を徐々に疎遠にし、しばらくしたらミュートする

Aさんに悟られず、私が徐々に消えていくためのプロセスはこんな感じだ。さらば、8年間の性癖を詰め込んだ裏垢よ。不甲斐ない主を許しておくれ。

でも、せめての感謝気持ちを込めて、最後に裏垢でセンシティブ作品を発表した。何も知らない鍵垢仲間のフォロワーは、私の久々の作品投稿を褒めてくれた。その中にはAさんもいた。それ自体は、本当にありがたいことだと思う。作品性癖語りは、誰かに見てもらうだけで奇跡みたいなものだし、それで互いの好みが一致するなんて本当に素晴らしいことのはなのだ。その上で他者コントロールしようとするなんて考えても詮無いことであると、Aさんがいつか気づいてくれれば良いのだが。私にはもう、彼女に何も出来ない。

老兵は死なず、ただ去るのみ。私は二度と、誰かに鍵垢を教えないだろう。

  • 怖 自分が同じ目にあったら怖すぎる これだから交流したくない 別人だと思うけど絵界隈にいた時4x歳のやばい絵師いたなっていうの思い出した 今その人万フォロワーいる

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