大学生も半ば、20歳を超えた頃から先輩のマネをしてマッチングアプリをいくつかしばらく使っていた。
欲情することもなければ、快楽を得られたこともない。恥や面倒くささ、不快感の方が毎回勝る。
「わ~実際会ったらとんでもねえデブスだったわ」、これでいて拒否すれば「やらせてもくれないのか」と思われるんだろう。
さらには自宅で会っていたりなんかすれば「家に上げているってことはOKということだろう」と思っているだろう。
出かける先を楽しみに、遊びに行く計画を立てていても頭のどこかにはその日の夜のことが常にあって、憂鬱に感じる。
相手がもしも最終的なゴールをセックスに置いてコミュニケーションを取ってきているのだとしたら、と思うと、私はしたくないという申し訳のなさで距離を詰められない。
セックスを無視できない状況でしか男女の関係を築いたことがない私には、こんな思考の癖がついてしまった。
もう今となっては全ての問題の元凶は私のこの思い込みでしかないので、これをどうにかしない限り「詰み」である。
してもいいことないんだったら、別にしなくてもいいのでは。