2022-06-15

anond:20220615183025

スパコン富岳の世界一 起点は「2位じゃだめですか」|NIKKEI STYLE

日本スパコン開発の、ターニングポイントになったのが2009年に行われた「事業仕分け」だ。蓮舫参議院議員による「2位じゃだめなんでしょうか」の名セリフは、多くの人がご存じだろう。

当時の民主党科学技術への理解がなかったことの象徴のように捉えられているこの発言だが、実際にはそういったものではなかった。

理化学研究所理研)が中心となり、NEC日立製作所富士通共同開発していたが、事業仕分け半年前にNEC日立が開発から離脱していた。リーマン・ショックの影響による業績悪化が表向きの理由だが、両社が担当していた「ベクトル部」の性能が上がっていないということも背景にあった。

さらには米国での次世代スパコンの開発状況や、急上昇していた中国の状況から見ても、世界一を取るのは厳しいと思われたのだ。

蓮舫議員発言は1位を取れなかったときに、このプロジェクトの意義がどこにあるのかを聞こうとしたものだった。1位でなくても企業が利用しやすものであれば役に立つのではないかと、むしろ助け舟を出していた。

問題があったのは1位になることに固執した文科省側の返答であり、事業凍結の判定になったのは当然の帰結であった。

結局、政治的判断予算は復活し、残った富士通理研が開発した京は世界一になったが、蓮舫発言は、富岳の開発にも影響を与えている。

一つには「世界一」を目標としなかったこと。もう一つは使いやすさや、アプリケーション開発を重視したことだ。

富岳の開発目標に「世界一」という言葉は入っていない。「京の100倍」という性能目標はあるが、ランキングを決めるベンチマークテストでの100倍ではなく、実アプリケーションでの性能が100倍という目標である

記事への反応 -
  • 今更だけどあれ悪くないと思うんだけどな 使い道がないのに1位を目指したスパコン 使い勝手が悪く、後継の富岳も使い道がないと困ってる。 スパコン世界一って意味あるのか。当時...

    • スパコン富岳の世界一 起点は「2位じゃだめですか」|NIKKEI STYLE 日本のスパコン開発の、ターニングポイントになったのが2009年に行われた「事業仕分け」だ。蓮舫参議院議員による「...

    • ググればわかるが、富岳めっちゃ使われてるから…

    • もうさんざん擁護されてるだろ。 盲目的リベラルアンチでもなければ 今さらあれで蓮舫を叩いている人はいない。

      • いやまぁ蓮舫が可哀想だったのは 埋蔵金があるー!と言って政権取ったらそんなものはなくて、 事業仕分け担当にさせられたこと だと思う わいなら絶対にやりたくないね 辛すぎるポ...

    • 2年連続で2位の阪神は予祝だのBIG WAVEだの言い出しておかしくなっちゃったじゃん やっぱ1位になんなきゃだめだよ

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