だいたいの現場で私たちは名前ではなく「レディさん」とか「スタッフさん」とか呼ばれる
ご遺体のお迎えから火葬後までずっと関わっていく葬儀社と違い、私たちがご遺族と一緒にいる時間は通夜告別あわせて8時間くらいだ
開式前に初めて故人と遺族に会い、どういう方だったか最後までわからない時もある
初めて派遣された葬儀会社の、初めて会う担当者から、初めて会う遺族のことを開口一番「めんどくさい人たちです」とだけ言われる時もある
もちろん勉強していたり資格を持っている人もいるけど、私たちは役所の手続きやお金、お墓についてのことをほとんど知らない
わかるのは葬儀中のことだけだ
私たちは説明書だったり自動ドアだったりコート掛けだったり案内看板だったりした
真夏日でも氷点下でもスーツ1枚で外に立ち、背筋を伸ばし指先を揃え、薄い笑顔で案内した
鞄にはなんでも入っていた
絆創膏、裁縫セット、やけどの薬、頭痛薬や生理用品、新しいストッキング、安全ピン
数珠や袱紗、数珠が散らばった時に使うジップロック、お客様の靴の底が剥がれた(よくある)時のための黒い折りたたみスリッパ
夏には塩分タブレットや凍ったペットボトルも入れていたし、冬の通勤時に巻くストールは、どうしても寒がるお客様の膝にかけられるよう真っ黒な大判のものだった
とにかく「大丈夫ですよ」というためにあらゆるものを鞄に入れていた
普通の人は滅多に葬儀には行かないけど、その全てが忘れられない大事な日だと思う
そういう日に余計なノイズを入れてほしくないと思って、年々荷物は増えてしまった
導線がわからないとか焼香のマナーが心配とか忘れ物をしたと悶々としている時間とか、
またはお茶を入れたり片付けをしたりタクシーを呼んだりする手間とか、
短い別れの時にそんなことを考えている時間は無駄だと思ったし、その時間を少しでも削るために働いていると思った
「毎朝仕事に行く主人を見送る時、私は今まで靴を履いている主人の背中をただ見つめてたんですが、最近になって主人の鞄がそこに置かれてることに気付いたんです。
ずっと同じ景色を見てきたのに、その時初めて鞄に意識がいって、自然に「あ、持たなきゃ」と思いました。
靴を履き終わった主人に「がんばって」と手渡したら「ありがとう」と言われて、なんだかこの仕事を始めてよかったと思いました」
そんなこと、当たり前にできる人もたくさんいると思うけど、美しい気付きだと思った
誰の記憶の中にも私たちはいないけど、私たちの中にはそういう新しい気づきが生まれて、次の葬儀がよりよくなることは嬉しいことだと感じた
その少し後、私は家族の都合で地方に引っ越すことになり、派遣の仕事は辞めることになった
毎日早朝からとんでもなく重い荷物を持って2つの県を跨いで移動したりハードな仕事だったけど、葬儀の時間はいま思い返しても好きな時間だったと思う
こういうのバッサリカットで10万コースの葬儀参加したけど ぜんぜん十分だと思った
人によるんだよな… 近親とは全く労り合えず、事務的に気遣ってくれる薄い暖かさで凍えてかじかむのを慰めるしかない人種もいるからさ…
そら将来無縁仏になるのが確定してるから、そんな気分にもなるよな。
あなたに多くの幸あらんことを
こういうのは女の仕事、ってなってるんだな
なんかに似てると思って考えてた 兵士だ
カッコいい
本当にありがたい。この人の気遣いが報われてほしいものだ。
好き。 まさに縁の下の力持ち。 気付きが美しいのでこう生きたいと思った。
主人の鞄に意識がいって、自然に「あ、持たなきゃ」と思ったという。主人に「がんばって」と手渡したら「ありがとう」と言われたそう。葬儀の時間はいま思い返しても好きな時間だ...
なにがいいたいのかわからんのよなあ・・・女性の文章は ズバッ!と結論言ってほしいよね
結論いったらコミュニケーションが減っちゃうじゃん お気持ち表現できないじゃん つまらないじゃん よってダラダラふわふわ結論隠し長文 これが結論
なるほどなあ ありがとう
結論言うと「うれしかった」「かなしかった」 くらいに帰結しちゃうから、引き延ばす必要があるのよ 女性の文章は
その割に「料理酒と日本酒の違いを一言でおしえろ!」とかガッツいてる卑怯女もいて笑う
有坂の「例の方法」だな
要約してみました。ご査収下さい。 女性スタッフが葬儀に派遣されているという記事である。役所の手続きやお金、お墓についての知識はあまりなく、葬儀中のことだけを知っている...