2022-05-27

◆「知ることが社会有益なのか」

京都府警は27日、京都アニメーション放火殺人事件犠牲になった35人のうち、公表されていなかった25人の身元を公表しました。事件発生から犠牲者全員の身元公表時間がかかった理由について、京都府警は「遺族と会社意向聞き取りを丁寧に行ったことと、葬儀実施状況を考慮し、公表方法タイミングを慎重に検討を進めたため」と説明

また、今回公表された25人の遺族のうち5人から実名公表への承諾を得られたものの、20人は拒否意向だったそうです。そうした状況下で実名公表した理由については、「事件の重大性、公益性から実名提供すべきだと判断した。身元を匿名にするといろいろな憶測も広がり、間違ったプロフィールも流れ、亡くなった方の名誉が著しく傷つけられる可能性がある」と遺族に配慮した判断だったと話しています

南さんは、犯罪における実名報道について「もっとセンシティブに、慎重になるべきだと思う。今回、報道として実名は出すべきではなかったのでは」と異論を唱えます。その理由は、「事件真相を知りたいという私たち欲望はあるが、だからといって犠牲者がどこの誰なのかという個人特定まで、私たちが知らなければいけないのか。知ることが何にとって社会有益なのだろうかと考えても、あまりないと思う」と主張。

今回、遺族のなかに公表に反対の意向だった人もいたこから、「マスコミが、わざわざ(犠牲者を)名簿のような形で流している。それのどこに報道意味があるのか大きな疑問でならない」と憤りをあらわにしました。

◆「腫れ物に触るような形ではいけない」

MC堀潤は、「実名公表を受けて、真摯に次の事件を防ぐために何ができるのかと議論になるかと言うと、消費されて終わってしまったり、むしろ好奇の目で見られる対象になったりすることも、リスクとしてある」と指摘します。

一方、作家田中康夫さんは「(京アニ事件は)とんでもない事件。だからといって、その問題を腫れ物に触るような形ではいけない」と言います。続けて、マスコミについては「警察公表たからという隠れ蓑」と非難さらに「とても卑劣事件だし、どう再発をしないようにするかという問題もあるけど、それとこれ(身元公表)は全く別の問題だと思う」と主張します。

キャスター宮瀬茉祐子は、「検証必要だと思うが、速報性の必要はないと思う。今回は(犠牲者の)葬儀が終わってからというのを1つの基準としていましたけど、ご遺族の感情がきちんと落ち着いてから1年後とかに、どんな事件だったのかと検証することは意味があると思う」との見解を示します。

◆「加害者側の取材が深められていないことのほうが問題

すると、田中さんは「おっしゃる通りだけど、今後どんな殺人事件交通事故航空事故があっても、犠牲になった人(の実名)を載せないというコンセンサス社会でできるのか」と疑問を呈します。さらには、政府京都アニメーションへの寄付金の税控除を検討していることについても、「京アニだけを腫れ物に触るようにしているのは、犠牲者にとってもアニメファンにとっても、決して成熟した社会になっていかないと思う」とも。

堀は、京アニ事件容疑者のことを取材しているマスコミ記者と話をする機会があったそうで「加害者側の取材マスコミ側で全然深められていない。そのことのほうが問題」と苦言を呈していました。https://s.mxtv.jp/tokyomxplus/mx/article/201908300650/detail/

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