2022-05-17

『シン・ウルトラマン』とセクハラ描写

話題作品『シン・ウルトラマン』私はたいへん面白く見ました。

ですが、一部世間では作中にセクハラ的な描写があることが問題視されてるらしい。

そこで、この問題について私なりの考えを書いてみようと思います

しかし、映画の中にセクハラ描写があると何が問題なのだろうか?

撮影現場でのパワハラセクハラが悪いというのはわかる。だが、映画ストーリー内部でセクハラが描かれたからといってそれが悪いのだろうか。

悪を描いているから悪い、というなら、火の玉地球を焼き尽くそうとするほうが、よほど悪いということになるだろう。

それが許されないならば、ほとんどの映画存在できないことになる。

とにかく個人的不快だ、と言われるなら仕方がないが、だがそれは見る側の嗜好の問題であって、作品としての質の良し悪しとは別問題と言うべきである

不快描写があるとしてもそれが物語上、必要ものならば問題なしとするべきではないか

では『シン・ウルトラマン』のセクハラ描写には物語的な必然性はあるだろうか?

面倒なので細かい説明は省くが、重要ポイントとして「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン」というセリフがある。

もしも潔癖症聖人君子のような人間ばかり描いて、「こんな人間が好きか?」と問うても、そんなのは薄っぺら物語ではないか

それよりも、風呂にも入らず、すぐチカンもする、そんな人間を描いておいて「それでも人間が好きか?」と問われるからこそドラマとして深みがあると言うべきだろう。

というわけで、作中にセクハラが描かれているからといって、それで作品自体が悪いとは言えないのである

あと、ついでに。

この文章を書こうとしていて気づいたのだけど『シン・ウルトラマン』は『ベルリン天使の詩』と似ている。

そう言えば、ヴェンダースの新作は渋谷公衆便所舞台だとか、、

  • つまんなかったから、余計言われるんだよ。 面白くない映画作ったのが悪い。

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