2022-04-26

押印ってなんのためなんだろ

前の職場総合病院だった。去年まで働いてた。

いろんな業務がある中で、ひとつ「当直日誌の押印」というものがあった。

病棟当直した医者毎日日誌(といっても○人急変、死亡、とか簡潔にふたこみこと書いてあるだけ。3割くらいは自分名前しか書いてない)をつけていて、月末に1か月分まとめて全員分の押印をしていくのが仕事だった。

当直は3年目専攻医(数か月単位診療科をローテーションしてる若手)もやるので、人がコロコロ入れ替わる。つまり必要印鑑がどんどん増えてくる。

でも3年目専攻医はほとんどが半年~1年で病院を出てしまうのでわざわざ病院印鑑を残すほどじゃない。でも印鑑は押さなきゃいけない。どうするか。

古い印鑑の中で同じ苗字があればそれを使うし、なければ一番似ている気がする印鑑適当に選んで押す(「伊藤」だったら「佐藤」つかう、みたいな)。医師名前欄とちょっとかぶせて見えにくくするのがポイント

画数が多ければ多いほどごまかしやすいので助かるし、画数が少なくても適当にハンコのふちとかつかって二度押しすればそれっぽくなる。

どうしても似た苗字が見つからなかった時だって問題ない、篆書体で書かれた漢字なんて書道に造詣深い人間くらいしか解読できないんだから、なんかごちゃごちゃっとした感じの篆書体印鑑探せばいい。自分の時は「後藤」の篆書体を乱用してた。ありがとうかつていたはずの後藤先生

この日誌を回収して確認して保管するのは医事課仕事医事課のオバハンたちは印鑑見比べることしか仕事ねーんか?みたいな人はいないので、とりあえずハンコさえ押してあれば別に何も言わない。

詳しくは知らないんだけど、病棟当直についての日誌は毎日ちゃんとつけて何年以上保管すること、みたいなきまりがあるらしくて、そのため。押印する理由については知らない。でも正直意味ないと思う。だって医者でもなんでもない自分が、適当にその先生のものでもない印鑑押してるだけから

このペーパーレス時代にいつまでこの制度続けんのかなー日誌も紙で残してるしアホだなーと思いつつ、ま、あと10年は変わらないだろうなーと思った。

今の会社では入ったとき誓約書関連以外押印したことないです。

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