2022-04-19

三次元の元推しの話

ずっと某男性アイドルが好きだった。

ずっと、と言っても中学生から成人するまでの間だが。

小学生まではアニメの中の美少年ブヒブヒ言ってる腐女子だった。中学生になってから、友人がデビューしたてのキラキラアイドルにはまったので、話についていくために音楽番組を見始めた。

そして私にも同じ事務所推しができた。友人の推しグループよりもずっと先輩で、世間からはすでにおじさんキャラ扱いされているグループだった。

バラエティも小慣れた感じでこなしていて、ネタ扱いされているようなグループだったが、歌を披露するときはすごくかっこよくて、そのギャップに秒でハマった。

ハマりたての勢いのまま、ライブにも行った。当時はまだメイクなど覚えておらず、ひどい顔面で行ってしまたことを今でも後悔している。

そのライブはいわゆるアニバーサリーライブで、パンフレットではこれまでの活動の振り返りとこれから展望メンバーたちが語っていた。

「きっと20年後も、何も変わらず同じ雰囲気インタビューに答えているだろう」と彼らは語っていた。

私はその言葉にひどく感動した。

私は彼らの仲の良さを垣間見るのが好きで、他のどのグループよりも絆が強いと思っていた。アイドルと名乗るのは憚られるような年齢でも、臆することな笑顔を振りまく姿が好きだった。

一生推そうと思っていたのに、そのライブが私にとって最初最後ライブになってしまった。

その数年後には、メンバーの1人が女性問題不祥事で脱退した。何をしている?と思った。立て続けに数人が脱退した。私が好きだった、アイドルとしてのプライドも、メンバーだけで生きていけるレベルの仲の良さも、全部虚像だったことが分かった。もうそグループ存在しない。

結局今は小学生のころに好きだったアニメキャラクターを再び推している。新しいジャンルにハマる気力はもうない。

そのアニメ現在ほとんど供給がない。供給がないということは推しに幻滅することもないということで、疲弊したオタクにはちょうどいい沼です。

現在推しはとてもストイックで天然なところもある、とってもかっこいい男の子です。元担のように匂わせも風俗通いもしない。二次元最高。

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