2022-04-16

日本ネット社会学者について

主にジェンダー関連でネット社会学者炎上しがちで、社会学のものは割と好きで個人的に読んでいる自分には残念だけど、炎上しがちな理由否定できない。それは、彼らの多くが文学部出身なことである


まり日本社会学者は、政治経済法律福祉などの社会科学勉強ほとんどしないまま、博士号をとって大学先生になっている。歴史学者文学者はそれでも問題ないが、社会学者の場合はその性質上、政治経済法律福祉問題言及しなければいけない機会が多い。社会学会の中にいる時は、素人勉強でもボロが出ずに済んだが、外に向かって情報発信すると必然的に他の専門家から雨あられツッコミを受けることになる。


一例として、コロナ禍の給付金の時に、「給付世帯単位になっているのは安倍自民党家族主義的な価値観のため」という説を大真面目に語っている社会学者がいてびっくりしたことがある。時の政権イデオロギーで一国単位制度が左右されるほど、政治行政は単純素朴にできていないことは、政治行政専門家なら常識だが、社会学の中にいるとこれが分からなくなるらしい。他にもコロナ禍で左派系の陰謀論(「検査数を意図的抑制して感染者数を少なく見せかけている」など)にはまっている社会学者が何人も見られたが、これも政治行政の複雑さが全く見えていないためである自分尊敬する社会学者はそうではないが、一般的な傾向としては確実にあると思う。


日見田宗介が亡くなり、学問文学架橋したと賞賛されていた。それは否定するつもりは全くないけど、政治法律をまともに勉強していない自覚のないまま社会評論を平然と行う社会学者を量産してしまった、という負の遺産も忘れてはならないだろう。

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