2022-03-23

経済要塞化に失敗したロシア制裁で浮き彫り 自給自足経済を構築する試みは成功せず輸入依存度は高いまま

https://jp.wsj.com/articles/russias-push-for-self-sufficient-economy-fails-before-western-sanctions-11647914048

ロシアは、西側諸国制裁に対する経済的抵抗力を高めるため、何年も前から輸入品への依存度を下げようと努めてきた。

対ロ制裁の影響を見ると、ロシアの輸入依存度引き下げの努力が奏功していないことがはっきりと分かる。

ロシア自動車業界の一部は、外国製部品の不足により閉鎖に向かっている。ロシア威信をかけた国産ジェット旅客機は、エンジンなど主要部品供給海外企業依存している。外国製ペットフード医薬品商店の棚から消えた。

  • 「輸入品の国内での代替策は、今回のような制裁の打撃を抑制するという目標の達成に失敗した」。 「ロシアの野心的目標は始めから非現実的だった。ロシアのような小規模な経済では...

    • しかし実際には、これまで何年もの間、ロシアの輸入依存度は上昇してきている。2021年にはロシアの製造企業の約81%が、必要な輸入品について、代替品となるロシア製品を探し出すこ...

      • ロシアの自動車メーカーは、半導体など輸入部品の不足により、特に大きな打撃を受けている。ロシア中部タタルスタン共和国の指導者は3月16日のテレビ放送の中で、トラックメーカー...

        • もう一つのハイリスクな分野はエネルギー産業だ。老朽化が進むロシアの油田やガス田は、西側の技術に依存している。アナリストによると、ロシアのエネルギー企業は以前の制裁でプ...

          • 一部の輸入品は、企業の業務に深く浸透している。ロシアの銀行および企業の最大90%が西側製のソフトウエアを使用していると推測されている。 「パイプ製品などのローテク製品の代...

            • ロシア都市部の富裕エリート層に人気のあったフランス産チーズ、スペイン産ハムをはじめとするグルメ品は商店の棚から消えた。 ロシアは乳製品や食肉産業の発展を含め多少の成功を...

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