2022-03-13

ロシア国民は悪くない、みたいな風潮が理解できない

かに国民政府イコールではないかもしれない。報道の自由選挙の公正性が十分担保されていない国だというのもわかる。

しかし、それらの事実ただちにロシア国民を免責するだろうか?

ロシアは、中国北朝鮮ほどの専制体制ではなかったはずだ。報道の自由がないといっても独立系メディアはつい一週間前まで存在していたし、世論調査支持率選挙の得票率が常に100%と発表されてきたわけでもない。

世論調査支持率にどれほどの信頼性がおけるのかはわからないが、たとえば https://www.jiia.or.jp/research-report/russia-fy2021-05.html記事にも書かれているように、情勢によって支持率はきっちり変動している。

今回の侵略プーチン支持率10ポイント上昇したが、この原因を単に情報統制のみに求めるのは無理があるのではないだろうか?

ジョージア侵攻やクリミア併合では支持率が高まり2019年年金支給開始年齢引き上げで支持率が低迷したのならば、それはロシア国民が「自分たち年金が減るのはNoだが武力による現状変更Yes」という意見世論調査を通じて継続的に表明してきたということではないのか?

そもそも自由の制約された抑圧的な権威主義体制自体ソ連崩壊後の混乱の記憶から安定を望む国民が、望んで後押ししてきた側面があるのではないか

もしも今の日本があのような暴挙に及んだならば、民主主義国家主権者として日本国民は当然責任を問われるだろう。

ロシア場合権威主義体制である以上その程度は弱まるかもしれなが、それでもロシア国民責任が皆無になるとは思わない。

念のためだが、ここで主張しているのはあくまで「ロシア国民責任」であって、その中の特定の一個人に対して直ちに責任を負わせるべきだとかリンチまがいのことをしろだとかいうことではない。

これは今回の侵略で「ウクライナ国民」に連帯を表明したとしても、それはヤヌコーヴィチアゾフ大隊過激構成員への連帯を必ずしも意味しないのと同じことだ。

文化排除も当然肯定しない。

それでもロシア国民政府とともに一定批判を受けるべきだし、制裁企業撤退によって結果的個人不利益を受けたとしてもその責任ロシア国民政府が負うべきものだと考える。

そして我々は、「不断努力」を怠った者は責任と代償を負わされることを肝に銘じ、「国民」としての自らの行いを省みなければならないのだろう。

  • 少なくとも日本人が揶揄する筋合いはない ブラック企業が蔓延るのは社員が声をあげたり辞めたりせず我慢してしまうからだと批判はするがロシアの件はそう思わない

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