漫画の原稿がだーっと飾ってあったが、結局それをプリントしたものが漫画として、スキャンしたものが電子書籍として見れるわけで
ならそういったものでマジマジと見ればいい話で、もちろんプロが見れば「ほう、このトーン削りが」「ほう、この修正液の使い方が」とかあるんだろうけど
素人が見たって何も得るものがないんだよなと思いながらネームとかシナリオとかそういうものだけ写真に収めて帰った。
ネットではあの大きさにこんな細かい絵が!と言われてたが、それは一枚見ればすごいねとわかるのでだんだん飽きてくるし、
もし「こんなものをこのページに収めるのはすごいことなのだ!」というならそれを解説するキャプションが欲しかった。
それでもまじまじと見てる人が結構いて、しかし彼らは谷口ジローの漫画なんて読んだことがないのが多い様で、歯抜けのページ単位でのファーストコンタクトってのもどうなんだと思った。
ファインアートと違って商業作品は完成状態が複製可能なものなのだから、展示をすべきならもっとその裏側を見せるようにしてもらわないと価値がない(※個人の感想です)。