2022-02-23

人は「楽と感じる方法しか選ばないことを前提に、仕組みを作らなければならない。

https://blog.tinect.jp/?p=75230

上記を読んでの感想文。

 

この文章基本的経営者であるとか、

人の上に立つ人であるとかが

自省や自戒するために読むべき文章である

部下に身勝手な期待をする前に

自分が整えるべき仕事の仕組みづくりはないのか?

を問い直すための文章である

そのように読むことで機能する文章である

そういう意味では、それなりに意味がある文章である

 

ただ、どうにもモヤッとする文章ではある。

おそらく文章の中にパラドックス存在するからだ。

以下のような主張が展開されている。

米国日本戦闘機ゼロ戦に勝つために

戦法を単純化する、だとか様々な施策によって

誰が戦っても勝てる仕組みづくりをしたか

緒戦で日本の優秀な戦闘機熟練パイロットにボロ負けした米軍

勝てるようになった、という論が述べられ

誰がやっても勝てる仕組みを作らねばならない、と結論づける。

なるほどと思うのだが、

しかし、その論だと、その「勝てる仕組みを考える仕事」をする人が

勝てる仕組みを簡単につくれる環境を作る人が必要になるのではないか

という問題が発生する。

更に言うと、その勝てる仕組みを考える仕事をする人が勝てる仕組みをつくれる環境を作る仕事をする人が、

その勝てる仕組みを考える仕事をする人が勝てる仕組みをつくれる環境を作る仕事をする人にその環境を作れるような環境を作る人が必要になってくる。

と、延々と入れ子状になっていくのだが、

おそらく筆者は経営者企業トップがその入れ子大本である、と定義しているのだと思う。

そして、その入れ子状の仕組みの一番内側にいるのが、なにも考えずにただ飛行機に乗って一撃離脱すればゼロ戦に勝てるヤンキーということになる。

 

なんか文章力がなくて意味がわからなくなってて申し訳がないんだけど、

要するにひとつ入れ子の内側にいるからと言って

さらに内側の入れ子の仕組みを考えなくてもいい、というわけではないということである

もちろん最末端のさらに最末端のワーカーであれば別だろうが。

 

そう考えると、もとの文章の冒頭に書いているベンチャー営業の面々がやるべき仕事としては

やはりもう少し踏み込んで消費者お客様のことを考えなくてはいけないのではないか?って話になるんじゃない?

 

まあ、この増田の冒頭に書いたように

あくまでこれは人の上に立つ人が

部下に仕事を投げっぱなしにしてはいけない、

という自省を促すための文章から

その意味では成立しているのだと思う。

しかし、お話なかに逆説的な部分が含まれていることと、

きちんと誰に向かってどのような状況に対して書いている文章なのかがわかりにくことと、

たとえ話として出しているベンチャー企業の話とか戦争の話とかがちょっと胡散臭いというか、ホントの話なの?と感じられるところ、

以上の3点が、読後にモヤッとした感覚を抱く理由だと思う。

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