2022-01-20

コインハイブ事件における漫画村トレンドマイクロの「暗躍」

僕がコインハイブを知ったのは冤罪検挙されたモロさんと同じくGIGAZENEの海外記事紹介でだった。2017年後半のことだ。

その後、海外の超大手海賊版サイトが導入したとか日本でもニュースにもなり知名度海賊版サイト悪名とともに広まった。

そして漫画村コインハイブを導入して、さら悪名がつくことになった。

2018年。それまで一部のまとめサイトなどでの範囲に収まっていた漫画村批判が、2018年は年初からマスコミ大手ネットメディアも名指しで取り上げるようになった。

その時期にコインハイブ設置したものから、そうした記事ではコインハイブ漫画村批判にこれでもかと利用された。

その時にマスもネットも全てのメディアコインハイブ解説トレンドマイクロに求め、トレンドマイクロコインハイブへの警告を出し続けた。やれCPU100%、やれ端末がぶっ壊れる等。

批判記事が量産されるとともに漫画村叩きの熱も高まる。それとともに各記事におけるコインハイブ解説漫画村批判を煽るために怖さを増幅させるものになっていく。

初期のねとらぼ記事ではトレンドマイクロ解説として「ウィルスではありませんがトラブルになることがあるのでトレンドマイクロでは警告を出している」と穏当なコメント掲載してるhttps://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1802/20/news114.html

が、3月NHK記事になるとトレンドマイクロCPU使用率100%になる画面を見せる調査を元にコインハイブについて「アクセスするだけで利用者の端末で不正プログラム勝手に動きだすことがわかりました」と「不正」と断定して記述するようになりhttp://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/800/291202.html

4月にはテレ朝系のAbemaニュースではネットに詳しい弁護士コインハイブについて「不正指令電磁的記録供用罪に問われる可能性がある」と違法行為解説させるようになったhttps://times.abema.tv/articles/-/3978705

産経漫画村記事コインハイブは「北朝鮮資金源」と書いた。

こうしたメディアの動きと合わせて、この時期Twitterでは何とか漫画村を利用させないために「漫画村ウィルスが仕掛けられてる」という投稿拡散されるようになり、「コインハイブウィルス不正」という理解高まる

このようにメディアSNSで「コインハイブ=悪」という認識根付いていく裏で、全国の警察コインハイブ設置者の大量検挙に動いていた。NHKがこの時期に「不正プログラム」と断定していたのも警察の動きを把握してのものだろう。

その後、漫画村政府によるブロッキングを経て潰れ、それとともにコインハイブ話題も一旦終了する。

そして漫画村記憶も薄れた6月警察が「今年に入ってコインハイブで数十人を検挙したよ~」と発表し、高木浩光先生が「コインハイブ逮捕おかしい」と批判の声を上げて流れが変わる。http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20180610.html

高木先生コインハイブ事件となった理由を「トレンドマイクロの暗躍」だとした。

漫画村はすでに潰れていたこともあり、以前に漫画村つぶしのためならとおかしいことをおかしいと言わずスルーしていた人たちも一斉に高木先生同調し「コインハイブ不正じゃない」と声をあげ冤罪救済のちからとなった。

警察としては「漫画村メディア報道の時にはおかしいとか言ってなかったじゃん」と梯子を外された気分だったろう。

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