「分量が多い/難易度が高い」と話題だが、問題の本質は別の部分にある。あれはもはや数学の力を問うている試験ではない。
そもそも、センターや2021年共通にもそのような側面はあった。
例えば、問題数の多さ・無駄な計算の多さ・不要な誘導(冗長な解法)など.......本質的な数学の力はそこまで必要とされていない。理系にも「センター数学対策」が存在した(する)のはこのせいである。
短時間で2桁の掛け算を連続して行ったり、問題文にある罠を見抜いたりするような注意力が特に必要だった。だからこそ「学力そのもの」を問うための入試改革が行われたと言ってよい。
例えば、第2問ツのパッと見だけでの相関係数の選択や、第4問の6桁の掛け算は「学力」に相当するものをどれだけ測れるのだろうか?
大問1〔3〕(2)、大問2〔1〕、大問5(1)ケの全く誘導のない問題を、大問1つに18分弱しか掛けられない試験で解かせ、能力を測ることが本当に可能だろうか?
在学する生徒から伝え聞いたところでは、全国トップを争ういくつかの高校(偏差値70後半)の中でも少なくとも15点ほど平均が下がったというのが教師の間での定説であるようだ。
かの有名な灘高校では、常に5人以上東大数学で満点が出るにもかかわらず1Aの満点は4人であったらしい。
そもそも受験者全員の学力を測るのが共通試験の目的なのだから、詰め込んでまでトップ層にまで点を取らせない必要がどこにあるのだろう?
センター時代のデータや専門家の知見から判断し、適切に問題を作成すればこのような事はまず起こらないはずである(少なくとも史上最低点にはならないだろう)。
教育改革に関して文科省が掲げた「思考力」「判断力」「表現力」というのは「数十個の点から相関係数を当てる力」「奇問を避ける力」「ただ単に減らされた誘導を補完する力」でも指しているのだろうか?
「テストで学力を問うことをスローガンに掲げ、変化を恐れてただ時間のかかる問題を増やすだけに留まり、申し訳程度に数学的な意味をなさない謎の統計っぽい問題を出し、平均点を下げて難しさを演出する」ような愚行を犯すことはない。もしかしたら、ある意味での「表現力」はあるかもしれないが。
バズるまで再試験ですか? anond:20220119085550 https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:hyx3XNQOXSoJ:https://anond.hatelabo.jp/20220118171639+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
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