2022-01-17

男性漫画家女性漫画家の子供観

最近少年少女少年漫画話題あやかって。少年少女というか、男性女性漫画家の話だが。

https://somethingorange.biz/archives/8717

このブログを見て、そういや清水玲子読みたいんだったと思い出し「秘密」を購入した。

で、読んでいて感じたのが標題の件である。あ、秘密はとても面白かったです。全巻一気に買いました。ご紹介ありがとうございます

本題。

ジャンルわず少なから漫画を読んできたが、男性漫画家の描く子供、ないし子供絡みの物語は大なり小なり希望を感じさせる。子供絡みだけは「守られている」。悲惨事件でも子供だけは無事であったり、痛ましい結果に終わっても最後は多少の救いが残されている。ことが多い。気がする。統計取ったわけじゃないけど。どことなく前向きに終わるというかね。

一方で女性漫画家の場合は、希望も描かれるし絶望も描かれる。そしてその強度、コントラストがとにかく強い。子供への愛情表現するコマは、まるで神の子を授かったかのような神々しい光を放つ(清水玲子を含む一部の漫画家の場合、同時に酷く生々しい印象も受けるのが凄い)。対して、子供喪失した際の憎悪や悲しみは、コントラストに強いとされる有機ELテレビ最近買った)でも表現できない黒だ。前なんか一切向かない。後ろも向かない。どこにも向かわない陰だけが描写される。

男性漫画家は子供に対して希望絶望の軸で展開するのに対し、女性漫画家の場合は愛・憎で展開する、というのが自分としてはしっくりする理解かも知れない。

私も最近子を持ったが、妻と私では大分、我が子への愛の形が異なる気がする。もちろんそこに優劣はないけれど、こういう差異を感じさせてくれる表現出会えるのが、少女漫画少年漫画というジャンル分けのメリットなのかもね、と感じた次第です。

※当たり前だけど、全ての男性漫画家・女性漫画家がそうだ、という話ではない。

  • >※当たり前だけど、全ての男性漫画家・女性漫画家がそうだ、という話ではない …ほななんでそんなはなしすんねんな

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