2022-01-15

anond:20220115223739

バトルのガワだけ見ればそうなんだよね

>大ゴマでかっこいい技名を叫びながらかっこいいポーズを取ると敵にダメージが行くけど冷静に考えると何をやってるのか分からない、っていう。

ちなみに一応、漫画では技名を超えに出しては言わない。

 

あと聖闘士星矢、全部読んだわけではないが、

主人公たちは超人的な力を他人を守るために使う」

点も鬼滅の刃と似ているかもしらん。

自分が思う鬼滅の刃のここが他のバトル漫画と違う」点だけど、

鬼滅の刃」は人間攻撃性の描かれ方が違う。

他のバトル漫画だと主人公が強い雄として、別の強い雄であるラスボスを倒しました、な系譜だ。

から他の人間暴力を向ける行動が描かれることもある。

悟空は(地球を救いもするが)自分が死んだら地球人類が殺されることを予期しながらも「自分が強い奴と戦いたい」だけでセルを復活させるし、

幽介は拒食を続ける妖怪の父に向って「人間を2,3人さらってきてやろうか」と言う。

(この時自分は「おい、その最初の一人は蛍子で二人目はしずるなんだろうな?」と思ったのをよく覚えている)

他にも、バトル漫画物の主人公は、その常人では決して対抗できない超・攻撃能力を、

自分好き嫌い感情的理由で他の人間に向ける描写がけっこうある。

 

(ないのは「ダイの大冒険」のダイぐらいではないだろうか、と思っていた。

ダイは他の場面でも利他的で非戦的で、「大魔王を倒せる自分を地上の人々が恐れ殺そうとするというのなら、それでも自分大魔王を倒す。そして地上から姿を消す」と返答するシーンがあったとはず。)

 

鬼滅の刃」はそのへんが徹底していて、鬼殺隊の面々は人間全体を鬼の被害から守るために戦う。

人知れず、自分はある日死ぬ覚悟を固めていて、感謝を求めているわけじゃない。

でも鬼が誰かの大事な人を食い殺したら悲しむ人がいるから、他者にそんな思いをさせないために戦う。

 

長くなっているが、こうした大きなトラウマを抱えた主人公はバトル物では非常に珍しいと思うし、

超人的な攻撃性能を持つが、決して人には向けず、むしろ守ってくれる安心感がある」

作品さらに珍しいはずだ。

女性に受けるはずだと思う。女性は、男性攻撃性の高さを受け入れつつ、暴力を警戒する性質を持つ。

それを持たない女は進化過程で淘汰されてきたはずだ。

 

から女性のほうが、この「鬼滅の刃」における攻撃性の取り扱いに深く共鳴してヒットになったのだと考えているし、

そういう点で「聖闘士星矢」はちょっと違う気はする。

が、言われてみると、「何かを守るためだけに戦う(征服欲とかで戦ったりはしていない)」「攻撃能力は高いが、民間人には向けない高潔さを持つ」「実は人知れず人類を守っている」

あたりは共通項かもしらん。

 

なんとかの呼吸なんとかの型と色々あるけどエフェクト以外はどう違うのかよく分からんのが多数ってのもそれっぽい。子供が真似したがるのも

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