正確には、2021年の最後の数秒で吐いて、そのまま年越しをし、2022年の最初数分は一人粗相を拭き取る作業をした。
これまで生きてきた二十数年中で一番最悪な年越しだった。本当に反省をせねばならない。
原因は、紅白を観ながら酒をあおりつつ、紅白後から年越し瞬間までの時間帯で急いで風呂に入ろうと焦ってアツアツの湯に浸かったことだ。上がって水分を拭き取る途中、だんだんと頭がボーッとしてきた瞬間に急激に視界が白ばみながら暗くなり、吐き気を催す。じきに立っていられなくなり、しゃがみこむ。この辺りで聴覚が狭まり一つの音しか聞こえなくなる。東急ジルベスターコンサートのベートーヴェンの『エグモント』序曲が微かに聴こえた。ここまで来て吐くと、不思議と一気に視界が鮮やかに晴れていくのだ。
私はこれを知っている。5年前に、甲府駅のワイナリーで試飲をした後、周辺の温泉施設でサウナに入った時。また、4年前に、山の上の旅館に行く過程で車酔いをし、旅館到着後すぐ温泉に入った時。これらの反省をまったく生かせていない。
Twitterで『吐いた』で検索し、Twitter上にも数人新年早々吐いている人を確認し、非常に安堵した。
2020-2021間で嘔吐し絶望に浸る人間は、日本に、地球に、何人いただろう。その人たちと嘔吐の原因を共有し、二度とこのような年越しをしないよう事例を収集したく思う。
私の今後の人生において、今回以上に最悪な年越しを経験するまで、ベートーヴェンの『エグモント』序曲を聴くと最悪な2021-2022を思い出すでしょう。
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