僕は近所のたこ焼き屋を通るとほぼ毎回15個を注文している。妻は、僕のそんな様子を見ていた。それからしばらくして妻はたこ焼き器付きのホットプレートを買って、これで家でもたこ焼きが食べれるね。と言った。喧嘩した今でも畏敬の念のような微笑ましさを覚えるけど、「材料を買って調理する」と「買ってくる」だと、時間的でもお金的にもコストは後者が明らかに安い。家でたこ焼きを作っているところを、想像してみると、焼いている間にホットプレート上で火が通るまで待っていることが容易に想像ができる。買ってくればすぐに食べて本を読めたり、人間が資本社会において、本来集中するべきことに取り組むことができるのに。僕は「コスト」という損得でしか考えれないんだな、ということに気がついた。無駄を楽しむことができない。抗不安剤を飲んでいるんだけど希死念慮って取れないんだな。