いまカレンダーを見ていて本当に唐突に高校卒業前に働いていたバイト先を思い出した。
22年前の12月にOPENした某チェーン店でオープニングスタッフとして11月の半ばから働いていた。
習い事の都合で週2日,平日の夜6時から10時までたった4時間。
社会人になって何十年、雇う側の都合も見えてきた今としては当時よくもまあ採用してくれたな、ありがたかったなと店長へあらためて感謝を覚える。
11月初め、系列の別の店で面接した時のことを今でも覚えている。
母校の全国出場がかかったスポーツの試合に負けて(自分はただ応援してただけなのに)悔しくて大泣きして、そのまま面接に行って、なんで泣いてたのか訊かれて答えたら店長がそのスポーツの大ファンで、母校負けた記念に採用!っていう意味の分かんない感じでその場で採用されたんだよね。
OPEN前は商品陳列したり寒空の下事前入会受付したり本部から教育スタッフが来て接客マニュアル叩きこまれたりしたっけ。
社会人,大学生,フリーター,主婦,色々な人たちがそこには居て私と同じ卒業を控えた高三も数人いた。
名前(名字だけだけど)も覚えてるよ。20年以上前の話なのにびびるねw
大学生やフリーターがキラキラして見えて、仕事が楽しくて、高校生は10時までと法で決まってたけど本当はそれ以上働きたくて、タイムカードを切った後も休憩室で溜まってた。
それまで真面目に学校と習い事だけの人生を送ってきた私にとってとても新鮮な世界で、居るだけで楽しかった。
好きな人ができて、その人を友人に取られて、別の人と付き合い始めて、っていう甘酸っぱいキラキラ青春体験をした場所でもあったっけなあ。
あの頃の自分がメンヘラすぎたせいであの頃に戻りたいとはカケラも思わないけど、思い出すと懐かしさで泣けてくる位濃い思い出の場所だった。
店長が本当に最高の人で、その店長が採用したスタッフ達も最高に面白くて、あの頃の経験があったから今の自分がある、って確実に言える程私の人生に影響を与えたバイト先だった。
まあ薄情すぎる私は今連絡を取ってる仲間もほとんどいないんだけどさ。
店長に至っては携帯持ってないからSNSでしか繋がってないし。
なんで思い出したかと言うとOPENした日付と曜日が今年と同じだったから。
時が経ってお店も数年前に閉じてしまって、思い出の場所にはすっかり別の建物が建ってしまっているけど、きっと死ぬまで忘れないんだろうな。