どうやらずっと応援していた人が紅白歌合戦に出るらしい。昼休みに知って、弁当箱の蓋を開けようとした手がしばらく止まった。
その人を応援し始めて、もう6年が過ぎようとしている。その人の存在を知ったのは小学生5年生の2月で、インフルエンザで学級閉鎖になって暇を持て余しひたすら動画サイトを見ていた時だった。こんな声が出る人がいるものかとすごく驚いて、だんだんと歌だけではなく人柄も気になるようになっていた。小学生だったわたしは無断転載されているニコ生を片っ端から見た(申し訳ない)。自信があるけど自信がない所、謙虚で心優しい所、少し変で面白い所、音楽が誰よりも好きな所、内面にすごく好感を持った。
わたしが人生で初めて買ったCDはその人が夏コミで頒布した同人アルバムだし、わたしが初めて行ったフェスは某アニメ音楽フェスだ。実際、5時間半あったフェスの中でその人が出たのは2、3曲だったけど、周りは男の声優オタクの人でいっぱいで中2女子が明らかに浮いていたけど、すごく良い思い出です。
数年前は年越しニコ生とか、カウントダウンライブをしていたのに、紅白歌合戦に出るとは…5年前のわたしに言っても、それこそその人自身に言っても信じないのではないだろうか。本当にただ、すごいなあと思います。
その人を応援しはじめて、小学校を卒業して、中学校を卒業して、もう少しで高校も卒業する。
落ち込んだ時は、その人の歌う曲を聴いていた。落ち込んでいることを肯定されている気がして、力をもらえた。今はその人の活動全てを追えている訳ではないけれど、わたしの人生にはどんな時もその人の音楽がそばにあった。
たくさんもがいて苦しんで、それでもたくさんの作品を発表して、幅広い活動をして、頑張ってきたことをわたしは知っている。その人の人生の一部を見守れていることを誇りに思う。本当に頑張ってくれてありがとう。諦めないでいてくれてありがとう。大好きと叫ばせてくれてありがとう。
どうか、晴れ舞台、楽しんでほしい。