2021-11-02

ごはんが炊けるまで

今日、私が人生で1番長応援してきたアイドルが終わった。

解散じゃなくて完成。確かにいい言葉だと思う。

だけどどんなに綺麗な言葉で言い換えたところで6人がもう二度と揃って私たちの前に現れることはない。という事実が覆るわけじゃない。

正直、私はV6解散するという発表を聞いてから今日までどこかその実感が湧いていなかった。

嘘でしょ? とか、ドッキリだよね? とか、そんなんじゃない。

ただ、本当に解散するということがピンと来ていなかった。なんなら最後コンサートを見届けた今でさえ、実感が湧いているような湧いていないようなフワフワした感じだ。

もう本当に6人での活動は終わったんだ、と頭ではわかっているはずなのに何故かV6のいない世界線に来た。という感覚がない。

最後コンサート最後ツアー。私はチケットが全滅して1公演も入れなかった。だからなんだろうか?

配信で見ていたから、現実味がないから。だとしたら、配信最中2時間ずーっと泣いていたのはなんだったんだ?

心と体がチグハグ、というより心と心がチグハグって感じだ。

解散理解している自分理解していない自分が同居している、そんな感じ。

配信を見ている最中は、1曲終わるごとにもうこの曲を6人で歌うことはないんだ。と感じていた。

自分担当は「そんな感覚になるかと思ったけどそんな感覚じゃなくて、楽しいね。」というようなことを言っていたけれど観てるこっちからすれば2時間ずっとそんな感覚しかなかった。

特にくそう思ったのは初期曲のメドレーの時だった。

私は元々推しが多いタイプで、V6にハマる前もKinKi Kids渋谷すばる亀梨和也という遍歴を経てV6にたどり着いた。初めて買ったV6シングルは「太陽の当たる場所」でアルバムは「LUCKY」だった。クッキー匂いと言われていたあのよくわからん甘ったるい匂いゴムに無理矢理染み込ませたようなパッケージ匂いが忘れられない。

そのあたりからファンなので、言うなればそこまで古参でもないし新規でもない。特筆すべき点のない一般的ジャニオタだ。

本州最北端に住んでいて、しかも例のクッキー匂い概念)のアルバムを入手した時にはまだ中学生だった。

当然現場に行けるはずもなく、私が現場デビューしたのはクッキーから7?8?年後の大学生になってからだった。

しか現場に行った回数も大して多くなく、大学の時に数回。という感じだったのでV6ファンと名乗っていいのかも怪しい所謂茶の間ファンだった。

茶の間とは言え、ツアー円盤(ぎりぎり円盤になっていたはずだ。クッキーの頃はまだVHSだったが)は毎回買っていたし、グッデイコンやVIBESコンは現地にも行っていたのでツアーで初期曲のターンが来ると、いい加減初期曲はもういいよwと思っていた。有名な歌番組でも大抵披露する曲は初期曲のメドレーだったし、ファンとしては最低だけどもう初期曲は飽きたってwもっとかっこいいアルバム曲いっぱいあるんだからそっちもたまにはやってくんないかな。とか思っていた。まじで最悪だが。

だけど、今日

最後コンサートで1番泣いたのは、この10数年で飽きるほど聞いて、見てきた「MUSIC FOR THE PEOPLE」だった。

もういいよwって思っていたはずなのに、めちゃくちゃに涙が溢れて止まらなかった。

もういいよって思うことはもう二度とないんだなって思ったその瞬間に、解散するってそういうことか。と理解した気がする。

しかし初期曲メドレーはコンサートの中盤だったので、その後の展開でまた解散…するんだよな?ほんとに?と思ったのだが。

他にもあの曲をやってほしかった、この曲も見たかったとか思って、そう思う曲がめちゃめちゃいっぱいあるのにもう絶対に見れないんだ。来年も再来年も無理なんだ。と、思ってもうそれだけで泣いたし、それが解散だとようやく気づいた。遅すぎる。

遅すぎる私は、V-Land配信チケットを買っていたのに見れるのが22時からの一回だけでしかも遡りは無理ということに今更気づいた。まじで何もかも遅すぎる。どうにか見れるようにしてください。お願いします。

V6のいない世界線で、しか配信チケット無駄にしてめちゃめちゃに悲しいのにお腹はきちんと空くから炊飯器にお米をセットしている。

ご飯が炊けるまでは余韻に浸ろうと思っていたけれど、あれもやらないと、これもやらないとってしている内にこんな時間になっていて、明日仕事があるし、早く起きなきゃいけないし、起きたら朝ごはんだって食べないといけない。彼らが6人から1人1人になったとしても生活は続いていく。V6解散して、炊飯器ではごはんが炊けた。26年間ありがとう。これからよろしく

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