2021-10-31

あんまり話題にならない選挙区選挙ウォッチした記録

速報で当確出る前に書いておきたかったんだ。

youtubeラッパーダースレイダー芸人プチ鹿島がやってる「ヒルカラナンデス」って番組とか、選挙取材でたびたび話題になるフリーライター畠山理仁の影響だよ。

ちなみに筆者こと増田選挙へのスタンスは前回からようやく選挙公報を見るようになった程度で、演説にわざわざ足を運ぶのは初めてだよ。

選挙区は岐阜5区多治見市土岐市恵那市中津川市)で、県南東部東濃地方と呼ばれるところ。

南西部西濃地方県庁所在地岐阜市はここ)に次ぐ人口密集地。

陶器焼き物伝統産業アニメやくも」まったく話題にならなかったね)で、西部愛知県東部長野県文化が混ざる感じの地域

広域名古屋圏ベッドタウンの印象が強く、若干トヨタ経済圏にも属し、近年は中津川市リニア建設話題になりがち。

候補者は以下の通り。

古屋圭司(68) 現職 自民公明推薦) 党政調会長代行(ちな総裁選高市早苗の選対委員長) 12年に拉致問題防災の各担当大臣

今井瑠々(25) 新人 立民 党岐阜5区支部長 政治経験なし

山田良司(61) 新人 維新 元衆議院議員、元下呂市

小関祥子(68) 新人 共産 元土岐市

この4人についてのイベントを回って感想を書きたかったのだが、結果的メディア本命とみる前2人のイベントしか行けなかった。

山田候補についてはツイッターやってなくて演説会とかの情報もつかめず。増田力不足のせいだよ、ごめんね。

ついでにいうと増田はただのヒマなし会社員なので奇跡的に連休とれたここ2日間しか行ってないよ。ごめんね。

10月29日(金)

17:00~古屋圭司個人演説会@多治見市選挙事務所

参加者は大半がスーツまたは作業着を着た男性、一部女性。年齢層は下40上80ぐらいで、分布はやや上より。100名ぐらい?

・みんな近い業界でそろって来ているのか、関係者参加者同士であいさつを交わす場面多し。

いい大人たちが結構はしゃいでで、地域の納涼祭みたいな雰囲気

・選対本部長、多治見市長、自民市議公明市議らがあいさつ。公明女性演説者の名簿とか掲示がなかったので覚えてないよ。

誰だったか今井候補をさして「25歳に何ができる」的な発言拍手起こってゲンナリ

でも「性別関係ないですが」とはわざわざ言いつつ「女に何が…」とは言わなかったあたり思ったよりまともな印象。

・古屋候補本人は他選挙区へ応援演説のためリモートで参加。その場にいないからかしゃべりが早口かつ一方的でよくわからず。

党の公約高市さんと一緒に、他総裁候補みんなの思いを盛り込んで作ったって言ってたかな。でもそれ高市さんの話と矛盾してない?

18:00~今井瑠々・公開演説会@多治見市市民ホール

参加者は年配の男性、次いで年配の女性多め。とはいえ30代くらいもチラホラ見える感じ。200名弱?

選挙スタッフは明らかに若い人多めで、どっちかといえば文化祭のようなノリを感じた。

山下八州夫・選対本部長(元参議)、赤松広隆・元衆議、連合岐阜本部長、今井候補同級生選挙スタッフ高木貴行・岐阜県議(選対)が演説

赤松さん若者応援するのはいいが関係ない話長すぎ。同級生は緊張しつつもラフな話と本気の語りが混ざっていて虚実の被膜!と思った。

高木県議今井立候補きっかけを作った張本人らしく、現職有利の情勢を見て悲壮感を漂わせつつも泣きながら大熱弁をふるう名役者ではあったが、

でもこれあなた選挙じゃないんですよ感はどうしてもあった。長いよ。

今井候補本人は非常に演説がうまく、立民の労働政策育児若者政策の掲げる理想と自らの地域への思いを冷静かつ熱意をもって話していた。

先の同級生を指して「~さん」と呼んでいたのが途中「~ちゃん」に変わることでまたしても虚実の被膜が揺らいだ。

参加者の年齢層を考えると妥当だが、比較的年齢の近い増田からすると「若者」「若輩者」と自ら連呼しすぎて卑下しているような印象を受けた。

10月30日(土)

17:00~小関祥子演説会@瑞浪市スーパー駐車場

・ここは増田時間を間違えてて30分遅れで到着した結果やってなかったよ。これでも高速乗って急いだよ。ごめんね

小関候補は元土岐市議なので最終日は土岐市内でちゃん集会やってほしかったなと思うよ。

18:00~古屋圭司打上決起集会恵那駅

・前日の集会と似た感じの人たちが挨拶を交わしている。50名くらい?

恵那市長が応援演説地域のことを忘れない人だと太鼓判。あと恵那市議が複数

・本人の演説は堂々たる横綱相撲といった趣き。政調会長代行として高市さんとがんばりますとか、

リニア駅で地域雇用とか、岐阜大学と名古屋大学が合体したので東濃地方大学院作って地域雇用とか。

中枢にいることのアピール政策の具体性はさすがベテラン現職という印象だが、政策地域に寄りすぎて国政選挙から離れている気がする。

あと物事を変えたり批判したりすることには意味がない(それよりも今の生活を守る)って言ってたのはわからなくもないけど残念。変化は対立軸ではないと思うよ。

19:30~今井瑠々・街宣@多治見市選挙事務所

選挙スタッフと一部近所の方々のみ。全部で20名くらい?あとカメラ複数

山下選対本部長、候補者の父、高木県議演説山下氏と父は簡潔で内容もよかったが、高木県議はここでも熱意のあまり話が長い。

今井候補は疲れからか下向いたり余所見したりする場面があって、カメラも入ってるのに選対のケアフォロー体制が気になった。

今井候補最後最後でも自分演説になると内容も発声もうまく、このあたりの周到さは現職よりもすごい。

でも「いまだかつてこの地域でここまで若者が参加した選挙はあったか」というのはちょっといかぶりな気がした。

政治参加する中高年もかつては若者だったわけだし、そこはちょっと内輪で盛り上がった感があった(確かに身内ばかりの状況だったけど)。

全体の感想

演説に行けなかった2候補、本当にごめんなさい。

・2世議員の現職がどうにも有利な構図。これは建築土木系が発展を支えた昭和からの変わらなさを感じるが、

でも今でもその仕事をしている人たちは各地方存在する以上一理はあるわけで、一概に切り捨てられるものでもないよなあ。

・若手が大規模政党から公認を得て出馬しようとすると、どうしても支える側は元議員とか先輩議員地方含め)になってしまう。

例えば25歳の今井候補の選対本部である山下氏はは79歳。これだけ年齢差があるといくら山下氏ががんばっても今井候補は顎で使うの無理じゃない?

25歳なんて一般企業ならようやく30代の先輩と対等に話せるようになるくらいじゃないか若い人が出馬するのは「厳しいお声」以外にもこういうハードルあるよなあと思う。

その点で人を使い慣れているしそれが普通に見える年配の現職はますます有利になっていくの、本当に難しいな。

アメリカのような選挙コンサルタント一般的になるか、本当に若者たちだけで団結する必要がある気がするが、

やっぱりそれだと地盤看板なしの戦いだし、若者国会議員1期務める間に(若者たちから見て)そんなに若者でもなくなってしまうしなあ。

・どの候補も結局演説に集まるのは高齢者が多い。そりゃあ「若者」は朝から夕方まで仕事学校に行ってるからな。

これでは候補者の年齢関係なく、若者政策に舵を切るのが難しいと思う。見えてないし、見えようがないからだ。

選挙投票しない人を重視するインセンティブの働く仕組みを作れればよいのだが、それこそ難しいし、現行の制度議員になった人はそれを支持するはずがないのでなあ。

・がんばろう三唱は通算3回やったけど、「テレビで見たやつだ!」って興奮した。

ようこそようこそって言われてこんなに一体感を感じるの、増田奇跡的にクラス陽キャグループに入ったとき教会礼拝行ったとき以来だよ。

選挙戦そのものが行くと楽しく興味深いものであると同時に、使いようによっては非常に危険ものだなと感じたよ。

以上レポっす。

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