第二次世界大戦下の1943年に徴兵され、1945年3月、戦いの最中に本隊とはぐれてしまう。
そのとき、たまたま空軍大尉の軍服を手に入れたへロルトは、それを着て大尉になりすまし、
同じく本隊からはぐれた数十人の兵士たちを引き連れて、エムスラント収容所に到着した。
へロルトは、自分がヒトラーの命令で動いていると偽って、そこの収容者たちを処刑しはじめた。
一週間ほどで200人近くが殺害されたという。
イギリス空軍の爆撃を受けたために、収容所は破壊され、ヘロルトたちも脱出した。
その後、一旦はドイツ軍に逮捕されたが、混乱のなかで釈放され、そのままへロルトは逃亡した。
尋問中、虐殺の動機について問われると、「何故収容所の人々を撃ったのか、自分にもわからない」と答えたという。
とはいえ、そもそもは収容所が完全にキャパオーバーで統制を失い、脱走が相次ぎ、周辺の治安も悪化していたので、見せしめのために囚人を処刑せねばならない、ということを収容所...