2021-10-10

岸田の政策社会主義と呼んでいるやつはレッテル貼りをやめるべき

初めに書いておくが金融所得への課税については自分懐疑的立場だ。

たかだか数千億の税収増のために金融市場全体を冷え込ませる可能性のある施策採用するのは賢明ではない。

ましてや一律アップなど論外だ。せめて累進課税だろう。


しかし、岸田の政策のものへの賛否よりも気になるのは一部の反対派によって社会主義というラベリングがなされていることだ。

こうした人たちの姿勢には極めて大きな問題がある。

たとえば楽天三木谷社長などが新社会主義と呼んでいるが、これなどは最悪のポジショントークだろう。

彼がアベノミクス否定していなからだ。そしてそれはほかの社会主義呼ばわりしている批判者にも当てはまる。


安倍政権初期の2013年に始まった異次元金融緩和の結果、国債の4割および東証1部の7%を日銀が保持している状況だ。

これを歪な金融市場と言わずして何というのか。

国家による市場への介入という観点から見れば、金融所得への課税などよりも遥かに影響が大きい。

事実日銀ETFによる株価変動について「官製相場だ」という批判が出ていた。


しかし、三木谷社長含め岸田の政策批判的な人たちはアベノミクス/日銀による異次元金融緩和について必ずしも否定的ではない。

金融市場崩壊を叫ぶのならば絶対に避けては通れないことであるにもかかわらず、だ。

要は株価が上がる限りにおいてなんでもOKで、下がるような事柄については何でも反対なんだろう。

健全市場とかそういうことはハナから眼中にない。だから最悪のポジショントークだと言っている。


社会主義という言葉を使っているのも刺激的で耳目を集めるものから以上の意味はないだろう。

要は世論煽動するためにロクに検証をせず粗雑に言葉を使っている。

検証しているのなら日銀出口戦略言及していないと辻褄が合わない)


粗雑な言葉煽動するとして、そんな煽動に乗るやつらは物を考えられない連中だ。

そういう連中は何をしでかすか分からない。

全体像を見渡さず、個別論点に飛びついて煽られるような人間集団化する土壌を作り出すべきではない。

社会主義という言葉ウルトラライトを強く惹きつける言葉だ。

アメリカウルトラライトが何をしたのかよくよく考えなおすべきだ。


政策については賛否両論あるだろうし、その議論が行われるのは望ましいことだと思う。

しかし粗雑な言葉特定方向性人間を刺激しようとすれば痛いしっぺ返しを食う。

岸田の政策社会主義と呼ぶことは(アベノミクスも併せて否定するのでない限り)厳に慎むべき。

  • 確かに国内の経済政策を見ると経済的にはアベノミクスの方が大きな政府であり、社会主義的であるといえば言えるね

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