山口敬之の逮捕状の執行中止を命じた男が今日警察庁長官に就任した。世界で一番有名な警察トップだ。歴史にも残る。
この件でTBSは重要な関係者であるのに追及を免れている。説明すべき事をしていない。これはおかしい。
警察が逮捕状を執行する為に空港に張っていたという事は山口の帰国日どころか搭乗便も知っていたという事だ。
TBS以外にない筈だ。つまり、告訴を受けて警察がTBSに聞き込み→事件が会社に発覚→降格処分決定→帰国決定→搭乗便を警察に伝える→逮捕状請求→張り込み、という流れ。
なのにTBSはいつ山口の事件の事を知ったのか?、それを受けて人事処分決めたのか?畑違いの営業部への転属の理由は何か?逮捕状執行の事は予期していたのか?という事を説明していない。
・世界初で韓国のベトナム戦争慰安婦問題を取材したがそのスクープはTBSに握り潰された→記事を文春に持ち込み掲載された→これを問題とされて降格人事を受けた
・韓国ベトナム戦争慰安婦のスクープをTBSが握り潰したのは韓国軍への遠慮や忖度による
と説明しているが、実はこのストーリーは夕刊フジがあとから考えたものだ(特に後半の理由付け)。
理由付け部分は幼稚だが、それ以前は本当かどうか確認しないといけない。
なのにTBSは「NYにいる山口が初めて捉えたスクープ」を拒絶した理由をちゃんと言っていないし、人事異動理由が文春への持ち込みかどうかも説明していない。
営業部に転属になった山口は16年5月末付けでTBSを退社、6/9に『総理』を上梓する。
営業部での勤務中に執筆したのだ。執筆には官邸などでの取材をせねばならないが既に営業に転属されて取材行為は出来なかったはずだ。
だからこのスキャンダルの信憑性に大いにかかわるので、営業部に毎日出勤してしたのか、オフィスアワーに官邸の面々と会う機会を許していたのか?という事をTBSは言わねばならないがやっていない。
「自分の所の社員だったものが不祥事起こしてすいません」的な事しかTBSは言っていないし、その謝罪だけで他のメディアは許してしまっている。
本来なら社内の誰が警察とのやり取りをしていたか、過去に同様のトラブルを起こしていなかったか、リクルーター的活動での男女比、リクルーター活動の社内での把握の有無、営業部での勤怠状況などが詳らかになっていなきゃいけない筈なのに、全然取材されていない。なんでこんなに身内に甘いのだろうか?