2021-09-08

元カレ浮気相手が憎くても恨んだらいけない話

2年近く付き合った恋人と別れた。

ありふれすぎてて書くのもはばかられるけど、原因は相手浮気

すこしだけ違和感が生まれ始めたのは暑くなりはじめの頃だった。

恋人の家の洗面所化粧水の減りが最近早い気がする、とか、

いつも即レスなのに数時間連絡とれないときが1、2回あった、とか、そんなちょっとしたことだ。

問い詰めたりする段階ではないけど少し気を付けておこうかな、くらいに内心で思っていた。

しかし、8月下旬自体は急展開する。

うちでサバを焼き、「秋味」を飲みながら彼のスマホまったり音楽をきいていたら

突如ディスプレイ

「香保理」(仮名)

という文字があらわれた。LINE電話だった。

彼はさっとスマホを手に取ると、素早くその着信画面を消した。

なるべく深刻にならないよう、平静を装って

「誰~?」

と聞いてみた。

しかし彼は聞こえないふりをして、また聞いていた曲のアーティストの話をはじめた。

わたしもそれ以上はつっこまず、話を聞くふりをしながら、

彼のSNSから「かおり」「かほり」「kaori」などと探して、それらしいアカウント名の女性InstagramFacebookいたことを確認し、スクショをした。

その夜、一緒に寝る時に貝を持つラッコのようにスマホ大事そうに抱えて離さないで眠る彼を見ながら、

気が進まないけど近いうちに問い詰めないといけなさそうだな…

ただ警戒されてうまく隠されても困るから、もう少し泳がせてからだな…と憂鬱気持ちで考えた。

翌日の金曜は仕事帰りに彼の家へ行き、彼が作ってくれたタンカレーブロッコリー入りのペペロンチーノを食べ、

彼のkindleアカウントで一緒に二人でハマっている漫画明け方まで読んで過ごした。

それが彼の家を訪れた最後だった。

土曜日

一緒に近所の美味しいラーメンを食べ、それぞれの予定に向かう別れ際、

彼は

「夜何時になるか読めない」

と言った。

コロナ禍で店もやっていない今、仕事でもない休日

「夜読めない」というふんわりとした不穏すぎるワードに内心クラクラしつつ「そっか」と言った。

その日はわたしが時おりカウンターに立っているお店の出勤日で、そういうときはいつも彼もほぼ100%顔を出してくれていたのに案の定来ない。

そして店番を終え、23時くらいに「かえるね」とLINEした。

いつもだったらすぐに届く「おつかれさま」というかわいい猫のスタンプ永遠に届かず、そこから翌朝までLINE既読にならなかった。

深夜2時半に耐え切れず電話した。わかっていたけどもちろん出なかった。

まり寝られず、5時頃うつらうつらと目が覚めたら、

朝4時過ぎに「ごめん気づかなかった~」「おやすみ~」

という信じられないくらい緊張感のないLINEが届いていた。

寝不足の頭でどの方法で〇そうか、という考えが頭をよぎりつつ

おはよう」と返したら、折り返し電話が来た。

ビデオ通話にして出ると、彼も合わせてビデオをオンにしてくれたが、なぜかやたらと画面に顔が近い。目と鼻くらいしかうつってない。

しかも背景は黒板や勉強机のポップなイラストだった。そう、背景に「教室」のフィルターが設定されていたのだった。

何をしていたのか聞いたら、「用事を済ませて帰ってPCの前で作業をしていたら朝方まで寝落ちしてしまった」ということだった。

上記のどう考えても怪しさ100%恋人言動をうけ、

自転車を往復80分漕ぎながら怒り、悲しみ、不安絶望、一周回って「ここで彼のことをまるっと信じられたら自分人間として一皮むけるのではないか

などとさまざまな感情が胸を去来して居ても立っても漕いでもいられなくなり、我ながらベタすぎて恥ずかしいのだが気分転換に髪をばっさり切った。

写真SNSあげたら、かねてより「ロングが好きだから切らないでほしい」と言っていた恋人からめっちゃいいじゃん!」とLINEが来て、

一皮向けたバージョンで行くべきなのか?と迷いつつ会うことになった。

家の近くに来てくれたので近場で食事をしたが、寝不足のせいか少し食べただけで胃が痛くなってしまった。

とりあえず帰宅してベッドに横になり、彼に背中をさすってもらった。(基本的にとても優しい人である)。

ここからはなまなましい話で申し訳ないが、

胃の痛みが少し和らぐと、突然無償セックスがしたくなった。

正直、付き合い立てのわき目もふらず行為にふけるような季節はとっくに終わりを告げていたため、最近は3、4回に1回くらいの頻度に落ち着いていた。

(そのかわりに一緒に映画ドラマ漫画を楽しむ時間が多くなっていて、それはそれでわたしの心を満たしてくれていた)

なのでこんな性衝動が沸き上がることにおどろいたのだが、今思うと

「このオスと性行為ができるのはこれが最後のチャンスかもしれない」と本能が察知したのかもしれない。

だとしたらそんな本能全然いらないのだが。

彼は10歳ほども上という年齢のわりにいつも元気なのでそういう空気を出したらすぐに応じてくれたが、

いざ挿入してしばらくしてから事件が起きた。

彼が中折れをしたのだった。

一度だけ、三件ハシゴしてビールハイボール日本酒をアホほど飲んだとき

最初から使い物にならなかったということはあったが、中折れは付き合ってから今までではじめてだった。

そこで「ごめん」と言って彼が黙り、二人の間にかつて訪れたことのないような静寂があらわれた。

とりあえず服を着て、椅子に座り、やっぱり人間として一段階上に行くことはできなかった、と思いながら聞いた。

「それで昨日、本当はなにしてたの?」

伝えたとおりうたたねをしてしまっていた。それは嘘じゃない。

ただ親から電話で将来のことを考えて、少しモヤモヤしていたというのもあったと説明した。

「わかった。それではかおり(仮名)は誰ですか?」

昔行っていた店のスタッフの子で、SNSでつながっているだけの知り合い、それ以上でも以下でもない。

あの電話彼女が弟と自分を間違ってかかってきたもの

「なるほど。LINE電話相手を間違うことってあるかな?」

電話からかけて五十音が近いとかならわかるけど、日ごろやりとりしない相手へ間違ってLINE電話をかけるってどんな状況?」

「本当に間違いだったとして、普段からよくやりとりしていた相手なんじゃないの?それこそ弟と同じくらい。」

いや、なんでかはわかんないけど、間違い電話と言われた、と言った。

ちょっとたたみかけすぎたなと思った。

「わかった。そしたらこの先も〇さんのことを信じたいから、その間違い電話のやりとりを見せて」

と言った。

彼は自分スマホを急いで持ってきたけど、画面をひらいて諦めたように

ごめん、消してる。

と言った。

出たよ──と思いつつ、聞いても仕方ないけど聞く。

「……なんで?」

いや、なんか消してしまった。

「そっか……」

また沈黙

彼がカルディで買ってきてくれた白ワインが美味しいことだけが今この瞬間唯一の救いだった。

グラスを傾けつつ、言う。

「そしたら、かおりさん(仮名)には申し訳ないけど、かおりさん(仮名)からそのやりとり、ないし直近のLINEスクショを送ってもらおう」

彼はイエスともノーとも言わず、あーとかうーとか言いながら何かしらスマホを打っていた。

「それはお願いできそう?」

あー。うー。

「むずかしい?」

とにかく、身の潔白を証明したい。

「だったらこ方法しかないよ」

「てかずっとスマホいじってるけと何してるの?みせて」

彼のスマホをぱっとのぞくと、

かおり(仮名)とのトーク画面だった。

かおりから何か返事はきていたが、

画面上では彼は何も送ってないことになっている。きっと口裏合わせをしようと焦って連絡をとり、つど削除していたのだろう。

「何消してるの、貸して」

と彼のスマホをとり、「かおり(仮名)」に

『ごめん』

と打った。

かおり(仮名)からすぐ

『なにが』

と返ってきた。この三文字を見ただけで、彼女の鬼気迫る怒りが伝わってきた。

なんか怒ってる。

彼女LINEスクショを送ってと言われてる』

と打つ。

するとその時、

かおりから電話がかかってきた。

おもわずたじろいで「拒否ボタンを押すが、

絶え間なくかかってくる。

かおりの勢いはもう止まらないようだった。

「出るしかないよ」

わたしはいって、通話ボタンを押し、スピーカーをオンにした。

彼が

もしもし、今、彼女といます

と言った。

その瞬間、

「なんでわたしが尻ぬぐいしなきゃいけないの!?昨日三回Hしたけど!!!!!」

という、MCバトルだったらオーディエンス全員が挙手するレベルパンチラインが吐かれたのだった。

わたしは反射的に彼の左頬を思い切りはたき、椅子から落ちた彼を更に蹴飛ばした。

自分にこんな暴力性があったことはできたら知りたくなかったが、

頭で考える前に手が出るというのは本当にあるのだと思った。

このとき私が持っていたのが包丁だったら間違いなく刺していたし、

さすまただったらきっと彼を討伐して報酬を得ていただろう。

素手でよかった。

「そら勃たんわな」

このあとは彼に一応説明を求めたが

時系列もぐちゃぐちゃで言ってることはどんどん変わっていき、疲れてしまった。

とりあえず整理すると、『彼氏ができないんですー』というかおりさんの相談LINEで受けているうちに下ネタの話になっていって、盛り上がって家に連れ込んだと。

ただ、一回目はむこうの逆流性食道炎で一晩中ゲーゲー吐いていたから寝かせたと。

彼は、嘘みたいに大真面目な顔をして、

そのときはまだ理性があった。

と言った。

正気か?と思った。

物理的にできなかっただけだろうが。

結局別の日にリベンジして、数回そういうことに至った、みたいな話だった。

言い方は悪いが、遊びだった。と。

なるほど。

しかし何より致命的だったのは

彼が口では謝ったり、泣いたり、土下座したりしてこの先もわたしと一緒にいたい、と言いながら、

最終的に

実はわたし性格に思うところがあった、とか

そのあとで

俺はバカ優柔不断から、とか

言い始めたことだった。

そのあたりで「別れましょう」と言って深夜2時ごろ帰ってもらった。

性格に関しては自分かもきついところがあることはわかっているのでもちろん改善できることはしたいと思っていた。

それとは別で、お互い考え方にかなり相違があることも感じていた。

どうにかしないとこの先一緒にいつづけられないなあと思っていた。

けれど、そういう話はそういう話をしようとしっかり向き合ってしたかった。

こんな形で露わになって一番ひどい形で終わることは望んでいなかった。

「俺はバカ優柔不断しょうもない男だから(仕方ない)」という思考停止ワード40代後半が吐いているのも相当にヤバいと思った。

正直、一生そう言いながらまたこういうもめごとを起こしていくんだろうなと思った。

そこから降りれたのはラッキーだと思いたい。

まあしばらくつらかったが、こうして文章をかけるくらいには落ち着いた。

どこまでもありふれたくだらない話に付き合わせて申し訳ない。読んでくれてありがとう

タイトルの件だが、この長い夜でたったの5秒くらいしか登場してないのに強烈な存在感を残した浮気相手のかおりさん(仮名)は

釣り目でピンクっぽい髪が似合う美人さんで、SNS美容垢というのだろうか、コスメ香水、まつげパーマネイルの華やかな投稿であふれていた。

元々派手目の女性が好きな彼は、黒髪で、気を抜くとすぐすっぴんになるわたしよりずっと彼女のほうがタイプだったんだろう。

彼がどんなふうに彼女言葉をかけ、どんなふうに接していたかは知らないし、彼女がどんな気持ちでいたかも知らない。

そもそも全然知らない人を憎むのは疲れるのでしたくない。

こんな形でなければ仲良くなっていた相手かもしれないのだ。

ただ、あの一瞬であそこまで嫌な言葉を浴びせることのできる意地悪さやプライドの高さについてはさすがに少し腹の立つ部分があったので、

ここ数日、

彼女の持っているであろうデパコスの高いファンデ割れポーチの中で粉々になればいい

とは強く願っていた。

そしたら今朝、自分ファンデーションが割れていて、お気に入りのネイビーのワンピースの裾がそれを全面的かぶってしまった。

しかプチプラ権化キャンメイクマシュマロフィニッシュパウダー

そんな対比はいらないんだよ。

つらくなるだけだろ。

というわけで、したことは大なり小なり自分に返ってくると痛感した。

これ以上ダークサイドに堕ちて人を憎んだり呪ったりしないようにしよう、と心に決めた次第である

なおビンタときもっていたのは実は包丁だったので、元カレは死にました。

  • フォースの暗黒面は強い。 そして時を経てラッコはつながる。

  • ながすぎてびびった。よんでない

  • こういう感じで、セフレ件おかんとして使ってる女が本妻面してくるのが一番面倒なんだよな 普段彼女的に扱って貰ってるだけありがたく思えんもんかね

  • 女性は女性で、強者男性は強者男性で大変なんだね… パートナー獲得競争は獲得してからもメンテナンスが大変だ

  • 痛々しくて読んでてしんどかった 別れる前も後も理性的だと思うよ 私だったら元カレも相手の女も全員滅茶苦茶不幸になれと素で思う

  • 彼は40代後半!?じゃあ増田は40代半ばじゃねえか 吐いた

  • 死ねとかエグいこと願わない増田の人徳に守られたんだよ

  • 念返りねぇ…

  • 『〜話』って記事タイトルと一人称がひらがなで「わたし」なのはクソキモいけど内容は面白かった

  • 他の増田が指摘してる「〜話」タイトルとか一人称“わたし”もそうだし最後の死にましたといい、Twitterのしょうもない界隈にいてそこで流行ってるスタイルや構文でしか話せないしょ...

  • ワイは増田♂51歳既婚子持ちセクースレス15年のキャリア持ちやけど、 …人間っていろんな世界を持ってる人が居るんやなぁ、って

    • 51歳wwwww うちの会社なら部長・副部長級の年齢の奴がこんなサイト見てたらショックだわwwwww 51歳とか普通はもっと真面目に生きてるのにwwww

      • 真面目に生きて増田やったっていいだろ お前いい加減にしろよ 俺が不真面目だって言いたいのか

      • くだらないことを言ってないで就職しろよ

      • お前の10年後だぞ

        • 無職だろ 一度でも働いてたら役職や年齢と趣味は関係ないと知ってるはず 大学卒業してそのままニート続けてるからわからんのよ

          • 横だけど私の思う51才の趣味 映画鑑賞、読書、音楽鑑賞、史跡めぐり、将棋、囲碁、森林浴、家庭菜園、 こんな感じ

  • かおりのSNS垢特定の方法は…?

  • なんでそのタイトルにした? 本当に一番言いたいことが「念返り怖いよ」なのか? anond:20210908183440

  • これって実は別れてないのかな

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