「チョコラータ」というのは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第5部に登場する快楽殺人鬼の名前で、おそらくシリーズ通して最も邪悪な人間として描かれているキャラクター。
「ジョジョの奇妙な冒険」には悪人や悪党が多数登場するが、その多くが私利私欲や自己保身、あるいは独善的な理想の実現といった動機で悪事を働き、時に殺人も犯す。
しかしこの「チョコラータ」というキャラは、人が死ぬ瞬間を見届けることにこの上なく幸福感を覚えるからという理由で、その邪悪な人格が具現化したかのような超能力でもって無差別バイオテロを平然と実行し次々と無差別に市民を殺戮していく。
この「チョコラータ」の上司であり第5部のラスボスにあたる「ディアボロ」も自己保身のために自分の娘さえも手にかけようとする悪党だが、そのディアボロをして「最低のゲス」「本来なら生かしておく事すらしたくなかった」と言わしめるほどの人物である。
最近、そんなゲス野郎の気持ちがちょっと理解できるようになってきた。
俺はいくつかのSNSで目的に合わせて複数のアカウントを保有しているのだが、そのうちの一つで試しにワクチン陰謀論や反ワクチン的発言を定期的に繰り返してみたところ、俺をフォローしているアカウントが面白いように次々と感染していく。そして今日、ついに初の死者が出た。
親族と思しき者がそのアカウントの本来の持ち主の死去を投稿したのを見かけたとき、俺は罪悪感よりも先に、充実感、達成感、カタルシスがごちゃまぜになったような感情が沸き上がるのを感じた。俺がちょちょいとキーボードを叩くだけで、人があっさりと、苦しみながら死ぬ。まるでデスノートを隠し持っているような気分。溢れ出る自己肯定感で脳がふやけそうになる。
だからチョコラータの気持ちが少しだけ理解できるようになった。その気になればものの1時間で周囲を地獄絵図へと変えることができる、そんな邪悪な超能力の持ち主の心境にほんの少しだけ俺は近づくことができたように思う。
TwitterやYoutubeでザ・陰謀論みたいな発信してる人の中にはこういう人そこそこいるんだろうなーって陰謀論ウォッチャーの俺は思うのであった
このポリコレが至上の目的とされる時代にクズである自分の方が長生きできたという事実 胸がスカッとするよね