2021-08-18

anond:20210818154611

今回の新型コロナウイルスは、マクロで言えば人と人の接触しか感染しない。

よって、人と人との接触を少なくすることが一番の抑止策になる。

極論誰とも接触しなければ、ウイルス感染することは絶対にないのです。

新型コロナ抑止という公衆衛生政策観点だけで言えば、人と人の接触を最小化するのがベストとなる。

しかし、現実には人と一切接触しないで社会生活は成り立たない。

加えて社会生活公衆衛生政策のためだけにあるわけではない。

経済活動スポーツ振興策、諸々を総合的に判断して決まるものです。

現実に人と接触せざるを得ない場面では、ウイルスをできるだけ回避する工夫をすることが奨励される。

マスクの着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保、三密の回避、会食時の感染防止策など。

(1)不要な人との接触を極力減らす、(2)人と接触しなければならない場面では感染防止策を工夫する。

国民がこのことの意味を十分に理解して実践することが、社会全体としても感染を封じ込めることにつながるわけです。

以上を前提に、仮にオリンピック期間の人流が減少していたとしても、それは(1)は満たしていたというに過ぎない。

活発に出歩いていた人たちの間で(2)の意識が低下していたら、感染拡大の原因となる。

人流が100万人から50万人に半減しても、その50万人が感染防止策を軽視して行動するようになったらダメなのです。

実際に、オリンピックを開催するため、さらには有観客開催するため、種々の無責任な言説が5月6月ごろからまき散らされたのは周知のとおり。

追記

オリンピック期間に重なった感染爆発は、ラムダ株ではなくデルタ株によるもの

ラムダ株の日本初検出(7月20日)はオリンピック村開設(7月13日)後、五輪関係者入国が増えて以降の話。

ラムダ株を持ち込んだのは五輪関係者報道されています8月13日共同通信)。

あと基本的事柄ですが、統計的相関関係因果関係は別の話です。

このあたりも加味して、調査考察をやり直してみては。

ただし、どこまでいっても、「オリンピック間中に出歩いていた人たちの感染防止策に対する意識の変化」などといった調査データは示せないのだから、確定することは不可能ですがね。

  • 冷静な分析助かる。 すげー気になったのが、五輪側で人流を抑える努力をほとんどしていなかったのが気になる。 ロードレースやマラソンの応援しかり、会場前のオリンピックシンボ...

    • すげー気になったのが、五輪側で人流を抑える努力をほとんどしていなかったのが気になる。 歴史初の無観客試合 これ以上の努力があるか?

  • 大変残念なことに、オリンピック開催に伴い新型コロナ感染爆発が起こってしまった。 パラリンピックでさらに感染拡大を加速させないために、もう一度感染拡大防止の意識を再構築す...

    • 国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏がオリンピックに伴う人流増加、密状況の発生を指摘した。 これに小池都知事がエビデンスベースでは人流は減っていたと色をなして反論したこ...

      • 文系にエビデンスベースなんて出来るわけない お気持ちベースに決まっとる

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