極端な話、日本国民1億人が療養中となれば、日本の経済は完全にストップする。今みたいに「制限の中で、程々に経済を回す」こともできなくなる。AmazonやUberEATSを頼ることも出来なくなる。スーパーに行ってもコンビニに行っても物がない期間が生まれる。インフラはそんな状態で数週間も維持できない。人間はそんな状態で数週間も生きられない。
「指数関数的に増大する」という恐ろしさをわかってない人が多すぎる。
日本国民1億人が感染するという、「極端な話」は、決して「荒唐無稽な話」ではない。ただ、「そうならないように頑張っている人達がいる」おかげで、スレスレのところで踏みとどまっているに過ぎない。日本にも世界にも優秀な人々が沢山いるから、おそらく実際には「極端な話」は起こらないだろう。(実際、海外でも多くの国では、「ロックダウン」という最終手段によって最悪のシナリオは回避された。)
でも、部分的には十分に起こりうるかもしれない。例えば、特定の施設でメガクラスターが発生すれば、その施設は閉鎖されるだろう。それが水道局だったら?電力会社だったら?病院だったら?
パンデミックの恐ろしさは制御不能になることだ。人類は、制御不能の自然現象を無理やり制御することで繁栄してきた。人類社会は、制御不能の自然現象を無理やり制御することで維持されてきた。それがもはや維持できなくなるかもしれない。人類社会が根本から揺るがされているということに、いい加減気づいて欲しい。
動物園のライオンを恐れる必要が無いのは、ライオンが檻に入っているからだ。
ライオンは人間の言うことを聞かないが、檻の向こうで吠えている限り害はない。
「制御する」とはそういうことだ。
anond:20210815035919 この前こんなことを書いていたが、村田製作所がストップしたことで「もしも」が現実になってしまった。