ロコちゃんは"ひとりあそび"をしている。お供は、ピンクが似合う細くて短いバイブなのだ。
「…っ♡…っ♡…っ♡」
ゆるい振動をベースに、周期的に起こる強い振動がロコちゃん腰を跳ねさせる。
ソレはぼくが操作しているのだ。
深夜、暗い部屋で行われるえっちなあそびを、一緒にする。
ある日、ロコちゃんが"ひとりあそび"を始めたのだ。
ひとりの世界に入り込んでいたと思ったら、ふと、夢中になっていた手を止めてぼくのほうに振り返ったのだ。
ちらとケージの様子を伺ったとき、ぼくはわからないふりをしなかったのだ。
だいすきなロコちゃんがえっちな気持ちになっている。こんなに喜ばしいことはないのだ。
だからむしろ、滾ったぼくのソレを、見せつけたのだ。
かぶりつくように見つめられたロコちゃんは、顔を赤くしながら"ひとりあそび"を続け、完遂したのだ。
はじめ、これには落胆したのだ。"ひとりで遊ぶ"のに、"遠隔コントローラー付きのおもちゃ"を手に入れてきたのだ。
誰かの影を感じられずにはいられなかったのだ。
でもそれは間違いだったのだ。
ショックでふて寝をしていたら物音がして、何かが置かれたことに気がついたのだ。
それはバイブの遠隔コントローラーなのだ。思わず滑車を回してしまったのだ。
照れくさそうに「静かに」のポーズを取るロコちゃんはとても可愛かったのだ。
遠隔コントローラー付きのおもちゃは、"ひとりあそび"には余計な機能がついているのだ。
つまり、"だれかとつかう"ことが前提となる。そのコントローラーを、ケージの中に入れたのだ。興奮しないわけがなかったのだ。
しかし、ふと、よぎることがある。
このままの関係でいるのだろうか。
ぼくはロコちゃんを喘がせる。ロコちゃんはぼくの名を呼ぶ。疑いようもなく相思相愛なのだ。
でも、ロコちゃんを悦ばせているそれは、"ヒトのモノ"の形をしているのだ。
愛を伝え合う仲なのに、触れ合っていないのだ。これでは……。
コントローラーに乗せたあしを止める。 「ハム太郎……?」 ケージから出してほしいとアピールする。自分で勝手に出るのとは違う。 まっすぐロコちゃん目を見つめて、そばに行...
👧「…おじいちゃん、もうおきたの…zzz」