2021-08-03

東大工学部システム創成学科の思い出と悔恨

東京大学にはシステム創成学科という学科がある。

機械学科電気学科といった学科で扱う従来の工学分野だけではなく、社会科学分野を含めた問題解決を扱おうという学科である

もう何年も前の話である

当時の私は日本産業の変化から工学だけを学んでいて良いかという不安工学社会に応用していこうという学際的な志への興味を抱いておりこの学科選択した。

しかし、

船舶学科流体力学など過去カリキュラムが残っていて統一性がなかった。

・広範囲を扱おうとしてカリキュラムが浅くなりがちだった。

専門性を求めて転科したり、別の院に進学したりする学生がいる。

と不人気学科を再編成した新しい学科であることの影響を感じざるを得なかった。

カリキュラムが少ないため工学部では就職のための楽な学科扱いだったり、情報理工学研究科には入れなかったり、キラキラネームだったりと工学部内で微妙な扱いだった。

進振り希望通りに進学したものの期待と異なり、悩んだものだった。

ここまで否定的に述べてしまったが、当時から改善していると思うし、良いこともあった。

カリキュラムで学んだことを仕事で活かせたこともあった。

他の学科はいないようなタイプの学友が持てたことも良いことだった。

今でもこの学科から優秀な研究者エンジニアが育っていたり、起業したりするなど優秀な人材を多く輩出している。

優秀な人間が業績を残せる場であるとは思う。

詰まるところ自分自身が合っておらず、凡人だったというだけの話である

  • 全体的に、「そういうのは学際系の学部学科ではよくあること」って感じがするなあ ただ、楽が云々については自分の大学だと、色んな分野をやらないといけなくて大変、で就職とかに...

  • 当時AIがやりたかったのだが人工知能ブーム前で、 AIは前に出ておらず、ここが近いのかなと思ったのも志望理由なんだよね。 システム創成学科でデータサイエンスに力を入れているこ...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん