このまとめは初めて読んだけど、為末氏ってかなり過激な競争主義者なんだね。
人間社会の話はどのような認識を持つべきかという話なのでそれは個々人が自由にやればいいとして、自然淘汰は自然の摂理なのでそれは事実としてしょうがないと思っている。
「自然淘汰は自然の摂理」「事実として自然淘汰によってエコシステムは支えられている」という考え方を、その後の文脈に出てくる「不健康に暮らす人」や障害者にも敷衍しているのなら、結構怖い発想だなと思った。blogのほうにある「世界の常態は競争である」は、陸上競技の世界で成功してきた人ならではの価値観なんだろうとは思うけど。
一方で、同時に「もちろん競争なのでうまくいかない人もいるので、それらは国家が補償すべきだと思う」とも言っていて、それはつまり「淘汰」というのは見捨てるという意味ではなのか? 彼はそもそも「自然淘汰」って言葉で何をイメージしてるんだろう? 単なるメリトクラシーなのかな。