元々、スポーツへの興味は薄かった。
闘争心がほとんどなくて、負けて悔しい気持ちがよくわからないから向上心もあまりない。
嫌いかと問われたら別にそんなことはないけど、スポーツで勇気をもらったこともない。
そんな自分でも、スポーツに打ち込んでる人たちのことはすごいと思っていた。
聖火ランナーとか。
でも、オリンピックは去年の時点で延期ではなく中止してほしかった。
感染リスクを高めて、医療現場に負担をかけて、自粛要請で困窮してる事業者を無視してまで、どうしてもやらなければいけないことだったか。
夢だった、人生の目標だった、支えだった、そういう人もいると思う。
だけどオリンピック開催には莫大なお金が動いて、社会の色々なところに制限がかかる。
オリンピックに使われたお金を支援のほうに回せたら、もっと続けられるお店があったんじゃないか?
大会関係者にあてられたワクチンを一般人に回せたら、もっと助かる命があったんじゃないか?
これまでは、スポーツに大した興味はなくても、日本が勝ち進んだらよかったねと思えた。
今はそれもない。
むしろ無感動になるばかりだ。
盛り上げようとする報道を見ても、頑張ろうと意気込む選手を見ても、冷ややかな目をしてる自分を感じる。
あれはもう触れたくもない。
今日から数週間、ずっとこんな気持ちでいなければいけないのかと思うとげんなりする。
今回出場する選手を応援したい気持ちになることはきっともう二度とないだろうし、オリンピック開催を喜ぶ気持ちも一生起こらないだろうと思う。