2021-07-16

anond:20210716110745

その仕事にある程度の「危険」(非管理領域)が予測されるとき雇用者使用者安全や衛生に対して責任義務を負うというのは別におかしい考え方ではないよね。つまりあくま合法的言い訳だけをタテにするとしても、「"自由恋愛"という危険が極めて多く発生することが予測される密室的な営業形態において、従業員精神的・肉体的な安全を維持するためのしかるべき処置」を雇用者義務とするのは適切であると言える。



ここは正論だと思います。一方でセックスワークには、仕事性質上「従業員精神的・肉体的な安全を維持するためのしかるべき処置」を確保することが非常に難しいという特性もあり、それによって他の肉体労働現場のようなレベルで「その仕事にある程度の「危険」(非管理領域)が予測されるとき雇用者使用者安全や衛生に対して責任義務を負う」ことが現実的に困難なのであれば、そもそもそれを「仕事」として認めるべきでない、という意見もあります合法化によってこの水準を向上できる(すべきだ)という意見もあるし、合法化によって従業員安全維持を徹底しようとすれば、多くの利用者個人による非管理売春流れる、という意見もあります

売春周旋行為を伴う管理売春セックスワーク現場を「真っ当な仕事」として整えることで、かえって利用者への魅力が薄れ、利用者も働き手も「真っ当でない」非管理売春現場に潜っていくという懸念は、パパ活SNSやひととき融資などの隆盛を見ると、すでに進行中だともいえますプロフェッショナルサービス業というより、それこそ「ボスに性を提供して対価として餌の分け前貰うような行動」に近い「仕事」なので、素人でも誰でもお互いの合意が成立すればすぐにできてしまますSNS一般化した現在、こうした非管理売買春への敷居は以前よりもさらに低くなり、捕捉も規制も極めて難しくなりました。どうすればセックスワーク現場で(1)を実現できるのか、というのはとても悩ましい問題です。

記事への反応 -
  • 確認したいのだけど、「セックスワーク(ここではフィジカルかつ直接的に自らの”性”を売る業を指す)を仕事として認めよ」という主張のうち、  (1) セックスワークも「仕事」として...

    • その仕事にある程度の「危険」(非管理領域)が予測されるときに雇用者が使用者の安全や衛生に対して責任・義務を負うというのは別におかしい考え方ではないよね。つまり、あくま...

      • なるほど、具体的論理的な意見で参考になります。  1 仕事として成立する、と言える範囲を越える危険があるという理由で、そもそも仕事として認めるべきではないという意見  2...

    • セックスワーカーの労働や権利問題について、誰も触れていないことがある。 それは「男が女を金で買うこと」の正当性や倫理性についてだよ。 セックスワーカーのしていることを「労...

      • いやいや。いきなり本音ベースの話にしちゃアカンでしょ。売春は違法。OK。だから「『男が女を金で買うこと』の正当性や倫理性」は、ここでは論点でない。男性であろうが女性で...

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