2021-07-11

街の喧嘩大会、BreakingDownの他人の役に立たない超個人的感想

有名YouTuber格闘家朝倉未来が開いた大会で、BreakingDownという大会がある。これは刃牙作者の板垣恵介ストリートで一分間なら相撲取りが一番強いのではないか、と発言したことに由来する格闘技大会で、格闘技と言っても試合経験の浅い(もしくはアマチュア試合経験しかない)素人けが集まる大会だ。

試合に集まる猛者たちは経験者も入れば大東流合気柔術師範がいたり、伝統派の空手家がいたり、散打の中国拳法がいたりと盛りだくさんだ。このラインナップを見て数年前に行われた巌流島という大会を想起した人は結構いたと思う。

間合いに関する感想

試合朝倉未来チャンネル無料配信されたばかりなので見てみてほしい。いわゆる街の喧嘩自慢レベル試合から、明らかにプロ目指しているものまでいる。素早い動きで寝技パウンド展開に持ち込んでいる試合もあれば、立技だけで激しい打ち合いを演じているものもある。

で、個人的感想として、それぞれの力量云々の前に、突進系の前に前に出てゆくアグレッシブファイターが強かった点が心に引っかかった。1分ルールなので様子見しているより手っ取り早く打ち合っ他方がポイントを稼ぎやすい。この大会独自寝技10ルールも相まって寝技が決まり切る前にブレイクがかかる点も打撃優勢を加速させた(これに関してはパンクラスキャッチルール採用してはどうかという話も出ていた。技に入ったと確定した次点10ルール棄却して試合を見守る追加ルールのことだ)。

こうなると気になるのは突進系の圧力をかけてくる人たちをどう捌くか、という話になってくる。素人自分が捌くなら、という前提で色々見ていたのだが、まず突進してくる相手に前蹴りという手段は、よほどなれていて体格が同一程度でないと掴まれるケースが多くなるようだった。実際前蹴り系で上手に距離を測れていたのは、突きで上下の散らしを入れられていた菊野選手のみだ。つまり素人攻撃上下に振ることすら念頭に登らない。緊張してそれどころではなくなってしまう。

次に考えられたのは、突進する相手に軸ずらしを多用してジャブ&ワンツーを連続させ、ケージ(金網)際で首を引っ掛けて対を入れ替える、という手法だ。これはサイドステップを行うということだが、ひたすら追いかけてくる相手を集中して何度もかわしてゆく必要性があり、かなりの慣れが必要になる。この最中タックルを切る動作考慮しなければならないので、終始緊張の糸が切れない。

個人的に蹴り技が得意なので、蹴りが通用しない状態を見ると結構唸るものがあった。一発蹴る間に二発のワンツーが飛び込みと同時に襲ってくる。下手すると前蹴りよりも素直にローとカーフを蹴ったほうが効くような気もする。ただこれだと効き始めるまでにラグありすぎて1分を想定しているとは言えない。

しかしこの大会柔術歴8年や柔道歴18年などの猛者がゴロゴロいたので、一体素人喧嘩ってなんだろうという気がしなくもないが。

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