https://note.com/makaibito/n/n289c9de14b53
これを読んで思ったんだけど、最近、「中堅エンジニア」って見なくなってきているな、って感じるんだよ。身も蓋もない話をすると、市場全体でのエンジニアのレベルが二極化している、というか平均的には下がっているという感じがする。
案件立ち上げたりする際は、SES中心に人を集める訳なんだが、来てくれる人のレベルの平均値が下がっている、という感じ。観測範囲だけだけど、単価以下の人しか来ない、というパターンがじわじわと増えているんだな。
単価以下の人しか来ない、という事はつまり、「お値段以上」をガチャで引ける可能性が下がってきている、という事。だから、やってくるメンバーのレベルに合わせて丁寧に指導する羽目になり、メンバーを増やす事で工数がプラスになるのかどうか、怪しい事もしばしばになる。正直、こんなアホの世話するぐらいなら俺に給料1.5倍渡してもらった方がマシ、といつも思う。
自分の給料は「働き方改革」とかなんとかで、管理職に昇格しないと頭打ちになるパターンに入った(身バレ対策にちょっとだけフェイク入れてる)。残業で稼ぐパターンが難しくなったのが痛い。以前と比べても、頑張ったり難しい課題をこなしたりしても残業代という形で直接給与に跳ね返る事がなくなった。人事評定は、業務のパフォーマンスといまいちリンクしないから、あまり稼ぎには直結しない。
ここまで書いて、ハッとしたんだよ。
俺、いくらパフォーマンス出しても大して報われないじゃん、って。会社の中で、パフォーマンスが報われる事を期待してもコスパが悪いんだなって。そりゃ、パフォーマンス出せる自信のあるやつがこのSIerピラミッドから出る訳だな。質が下がるのはやむを得ない、という事か。
友達の製造業のエンジニアに聞いても、事態はそんなに変わらない様子。テクニカルな部分はすぐ外注に、となるし、じゃあプロパーが価値ある仕事が出来るかというと、管理職の真似事みたいな事しかさせてもらえないんだと。給料はテーブル通りなので、マネジメント系の出世コースに乗らないと、そんなに上がらない、と。
とすると、最近、外資系ITコンサルに人が集まってるのも、その流れの延長なのかなー、と思う。プロジェクトでそこそこ以上のパフォーマンスを出せる人材は最初から上級エンジニア(コンサル)として人月300万?の高単価で仕事を請け負い、会社にいっぱい上納しつつ高額の給料を受け取る。幾らなのかは知らんけど、年収1千万は堅そうだ。
そう考えると、今後、さらに日本のITの現場から中堅エンジニアはいなくなるんだろう。現場で頑張っても給料はそんなに上がらず、特に報われないからな。そして、高単価の上級エンジニアと、現場にぶら下がる下級エンジニアへの二極化が進むんだろう。
中間層にとどまっていても、上級エンジニアのような仕事を求められつつ、お給料とメンバーの下流化が進むトレンドを考えると、コスパはどんどん悪くなる。今の仕事がそんな感じだし。
上流を目指すのか、下流に流されるのか、遠からず選ぶ時期が来るんだろうなと思う。さて、どうしたものか。中堅エンジニアとしてやれる選択肢が減ってきている事だけはこの頃強く感じる。窮屈な世の中になってきたな。
今更言及するが、単価そのままなら物価もエンジニアの単価相場も上がってるんだから、 必然的にスキル下がってくの当たり前だろ。 単価上げろ。 お前らの会社みたいなゾンビ企業が...
単価20万上げたけど給料には跳ね返らなかったぜ。 世の中そんなもん。