財政破綻というと、デフォルトやハイパーインフレをともなう劇的でセンセーショナルなもののように理解されることが多いが、
なにか特別なイベントが起こらなかったとしても、最終的な目標を達成してしまえば結果は同じだ。
物価が二倍に上がれば貯金が半分になったのと同じだし、同じだけ働いて給料が半分になっても同じことだ。
そうなるまでに10年かかるかもしれないし、20年後かもしれない。その間にも景気の浮き沈みを繰り返すはずだ。
しかし少子高齢化は既定路線だから、財政が破綻しなくても国全体としては確実に貧しくなる。
国の借金は国民の資産だという言説が大きな支持を受けているが、国家を運営しているのは国民だ。