2021-06-24

竹中平蔵擁護する人たち

最近になって、竹中平蔵テレビYoutubeなどで吠えまくっている。さすがに深刻に身の危険を感じるようになったのだろうか。ネット民では左右のイデオロギーを超えて支持率は0に近く、ほとんど「国民の敵」扱いされている竹中平蔵だが、それでも菅政権周りや財界起業家などの直接な利害関係者以外で、なぜか擁護して甘やかしている人たちが若干いる。

 

(1)古い世代ジャーナリスト

田原総一朗猪瀬直樹など、学生時代バリバリ左翼活動家だった彼らは、「官僚政治過去戦争から平成不況に至るまでの原因」という、もはや賞味期限切れの古い枠組みに今でもしがみついており、その観点から竹中官僚既得権批判に今でも強く共感している。そのため、「官僚」が関わる不祥事にはきわめて厳しい一方で、オリックスパソナのような「改革の名の下の民間企業による利権漁り」に対しては、そんなに悪いことだと思っていない。彼らは過去自分が何を支持して推進してきたのかを振り返ることもなく、今でも評論家然とした無責任な態度が相変わらずで、まさに「老害」としか言いようがないだろう。

(2)経済学クラスタ

から今に至るまで、主流経済学者は竹中真正から批判していない。主流派経済学者は、基本的に「政府市場への規制とか社会保障とかで余計なことをするから、せっかくの経済学モデル理想的な形で実現できていない」と考えているので、そうした規制社会保障を敵視する竹中に対しては心の底ではかなり共感している。賢い人はそれを大っぴらには語らないものの、「批判しない」という形で支持や共感を示していると言うことができる。また、「経済音痴左翼リベラル」を揶揄する文脈竹中逆張り擁護する人もいる。経済学クラスタも、官僚利権については厳しく攻撃的な一方、竹中パソナ露骨利権漁りには言及すらなく、傍目から見ると矛盾だらけだが、彼らにとっては経済学モデル邪魔しているかどうかだけが基準なのだろう。

(3)「テレビしか見ない」高齢世代

甘やかしてるとまでは言えないが、「テレビしか見ない」「インターネットはよくわからない」という現在でもそれなりのボリューム存在する高齢世代にとって、竹中の印象はそれほど悪くない。周知のようにネットではほぼ悪評しかない竹中だが、テレビでは人材派遣会社会長という肩書きすら出てなく、竹中への批判的な主張を耳にする機会はほぼ全くない(この事実自体で既に悪人認定だが)。小泉政権の頃の記憶で、「既得権者の批判に負けず正論を貫いて頑張っている」という好印象を持っている人は今でもそれなりに多く、とっくに竹中自身税金を注ぎ込んだ事業で儲けている既得権益者であることは全く知らない。

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