■https://anond.hatelabo.jp/20210616231651

イヌイットはエスキモーの中の一集団ではあるけど、イヌイットではないエスキモーもいる。

現地語の名前を他言語 (主に英語) の習慣で違う意味をあてることこそ文化を理解しようとしない差別的態度だという考え方も今では主流のひとつ。

現地・当事者の習慣を大事にするという国際的習慣ができつつある。

• 姓名の表記の順序は各地域の習慣に従う (日本人が名乗るときは姓名の順序が妥当というのが文化庁の公式見解。 英語の教科書もそうなっている。 ただし外務省はちょっと納得してないっぽい。 歴史的人物 (たとえば織田信長など) は姓名の順序で表記しつつ現代人の名前は名姓の順序にするという混在も見られる。 姓を大文字で表記するというスタイルもあるがそれはそれで英語的にはイケてないという指摘もある)
• 地名は現地の呼び名が正式であるべき (たとえばエベレストよりもチョモランマという名前をメインで教えるのが習慣になりつつある。 ただしチョモランマの現地語 ཇོ་མོ་གླང་མ をカタカナで完全に正確に表せるわけではないのでそこらへんはしゃーない。 日本語に無い発音を現地の発音で呼べとまで言ったらそれはそれで日本語に対して侮辱的でもあるし)
• 人名の発音も可能な範囲で現地語に近いほうが好ましい (毛沢東は日本語読みでモウタクトウと読むのが日本での習慣だったがマオ・ツォートンのほうがいいだろという考え方が示されている)

国際的な潮流もあるし、かといって日本で続いてきた習慣を否定するのもそれはそれで日本の文化に対する否定的な態度であるし、色々あって良い感じの落としどころがないかというのはずっと模索し続けるしかないんだろう。

Permalink | 記事への反応(0) | 23:54

ツイートシェア