久しぶりに見た映画が酷かった話。
日頃応援する某グループ、メンバーの1人が主演をつとめた、少女漫画原作の映画を見に行った。
それが、あまりにも肌に合わなかった。
オブラートに包みに包んだ上で、私は面白かったと発信するのを躊躇った。でもこんな行き場のない気持ちを吐き出せないのも困るので、1回吐き出させて。
いや、あらすじは良い。健気すぎるまである主人公が、意中の相手の傍で諦めきれない恋心を燻らせる。可愛いね。圧倒的健気。
男女3:3のイツメン、登場する病弱美少女お嬢様、ヒロインに何かとちょっかいを出す遊び人。
怒涛の胸きゅんイベント紹介から詰め込まれる林間学校、海、夏祭り、極めつけに文化祭のジンクス。
何がやばいって、ここまで詰め込んで後半まで盛り上がった展開がほとんどない。無いわけではないけど、登場人物もシチュエーションもベタベタなので「どうせこうやろ」と思った展開通りになるし、何ならそこで話のポイントを作る為に、不自然にシチュエーションが捻じ曲がる。主に友達が消える。その上で来る展開がお約束、そのシーンが終われば即場転。展開の押し売りがすげぇ。襲い来る胃もたれ。繋ぎと演出があまりにも下手。
「男子の部屋に侵入して布団に隠れる」みたいなお約束(?)展開をもってきて、全くときめかなかったからすごい。消灯時間に人生ゲーム広げるやつがあるか。
展開のやばさはまだしも、主演が良かったらまだ耐えられたかもしれない。主演もやばい。
まずヒーロー役、あんなに演技やばかったっけ……?あんまり言うとあれだけど、贔屓目に見ても映画の主人公格にしてはちょっと耐え難い何かがある。声質はな……しょうがないけど……。これは演技が悪いのかキャラ設定が悪いのか、ヒロインが恋焦がれる相手にしては全体的にキャラが薄い。そのせいで後々の展開が後付けの設定みたいになるの、勿体なくないか???もっと明かすタイミング早めたり伏線濃くしたりやりようあっただろ。
あとヒロイン、役者はなんも悪くないけど、特段下手な訳じゃないけど、だからこそ見ててしんどい。
良い子で、まっすぐで、健気で眩しい。まさしく少女漫画のヒロインで、痛々しい。衣装も相まって(衣装あれもっと何かやりようあっただろ)、中学生が突っ走ってるのを見ているようないたたまれなさがある。あのひたむきさは一周まわって可哀想だとまで思った。
振り切るなら振り切るで周りの方がレベルが高いので、結果前進も後退もしない主人公カップルに煮え切らない感情だけが湧く。ロマンチックにくっついても「ハイハイ良かった良かった。公衆の面前やぞ」以上の感想はない。
ジャニーズJrの浮所飛貴が主演で白石聖がヒロインの胸が鳴るのは君のせいって映画であってる? https://www.youtube.com/watch?v=FW8yfL7ARek