幼児期における格差是正のため、出産後6年を国家か運営する託児所で一括育成が行われるようになり12年。託児所では各自に与えられた携帯電話型端末で報連相を行なったため、その操作に長けた子どもたちは「フリック・ベイビー」と呼ばれ時代の象徴となった。
フリック・ベイビー世代は託児所を離れても、高度に連携し、対立した。家庭内では教育の成果として大人しく両親の言葉に従いながら、託児所型携帯端末(ナーサリー・ターミナル)を巧みに操作して電脳戦を展開した。
日本中の家庭では、毎日のように無人呼鈴(ピンポン・ダッシュ)や水温上昇攻撃(リンナイ・アタック)といった被害が相次いだ。
Permalink | 記事への反応(0) | 12:17
ツイートシェア