今期は雰囲気アニメ説に一票。あと元増田がふわっとしてるので(書き終わった瞬間元増田の記事が消えた)。
実は前作の6話だったか、選ばれてない人間はどうしたらいいんだ、という承認に関する問いかけがあった。
一期は古いTVと波長が合ったグリッドマンが色々命じてきて、戦うという必死さもなくシュールな空気の中でアンチくが食い下がってくるという話だった。アンチくんからすれば最終的には自分の生の目標が生まれてアイデンティティを失わなくてすんだし、アカネも自分の居場所を見つけることができた。なによりテーマ性として居場所と承認と本当の自己という欲求の根本が表現できていたと思う。ちょっとうろ覚えだけどグリッドマンはたしか選ばれたものだけがTVを見ることができるという設定だったはず。要するに選ばれずにグレ続けたアカネや、途中ちょっとだけいじけた内海なんかの対比もちゃんと描けてる。
仕掛けも面白かった。謎のTVから始まって怪獣が出先で突然出現したり、世界の謎がああだったりと(まあ別に新味はなかったけど)。
で、今期なんだけど別に取り立ててそこまでのメッセージはないんだよね。振られたことからいつまでもスーパー(コンビニだっけ?)の若奥さんのことを思い続ける先輩、なんとなく先輩のことを気にかけるチセ、過去を引きずる南とガウマ。つまり過去の中になにかあるってことはわかるんだけど、それ以上の引き出しは今の所ないように見える。彼ら自体の向かう先は過去を引きずらない、という帰結なんだと思う。半分終わった時点で南の姉が空気読みに近いじめに関わっていたのでは、という話になっているし、ガウマも仲間外れ、そして大人アンチくんとも仲が良くない。なので結局最期は融和というテーマで終わる可能性もあるね。だから各部位の合体と協調が前作より強く打ち出されている。テーマ性でいってもトランプ政権やブレグジット、コロナで分断された人々という時代に適合しているしね。
こっちのほうがしっくり来る さっきのは何だったんだろう