2021-05-18

[]打ち消されない

打ち消されない/can't be counteredという効果は、呪文能力が打ち消されることを防ぐ効果である

解説

「打ち消されない」という効果は、「〜〜を打ち消す」という効果を持った呪文能力によって打ち消されることを無視する。

基本的には、打ち消しを得意とする青の対抗色である赤と緑のカードの持つ能力である。赤、緑に次ぐ3番手は青であり、最初印刷された最後の言葉/Last Word以後はしばらく登場していなかったが、呪文においては至高の評決/Supreme Verdict、クリーチャーにおいては真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancient以来定期的に現れている。黒は思考のひずみ/Thought Distortionでこの効果を持ち4番手となった。白はこの役割を持たない。

普通の打ち消しでは対抗できないため、打ち消し戦術を使う側は他の対処を考えなければならない。

打ち消し呪文対象にならないということではない。

例えば、突然の衰微/Abrupt Decayを対象に蝕み/Undermineを唱えた場合、蝕みの解決に際し、突然の衰微のコントローラーは3点のライフを失う。

テンペストスクラーグノス/Scragnothが最初に持った能力である

緑の打ち消されないカードはほぼ全てクリーチャーカードである。またクリーチャー呪文を打ち消されなくするカードも擁する。

打ち消されない呪文能力対処

以下には、打ち消されない呪文能力から受ける影響を低減する方向での対処例を示し、戦場に出てから対処する方法割愛する。

時間停止/Time Stopや精神壊しの罠/Mindbreak Trap、アショクの消去/Ashiok's Erasure等で呪文能力追放する。

造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savantや粗暴な排除/Brutal Expulsion等で呪文バウンスしてしまう。

対象を取る場合、誤った指図/Misdirection等で対象を変更する。あるいは明滅やバウンス、呪禁やプロテクション破壊不能付与対象保護したり、立ち消えを発生させたりする。

文章変更効果により呪文ルール文章を書き換える。

事前にエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeriaや翻弄する魔道士/Meddling Mage、呪われたトーテム像/Cursed Totem等で唱えられない・起動できない状況を作る。

事前からの切削や手札破壊マナ拘束等により、唱えるために必要な条件を奪う。

アーテイのおせっかい/Ertai's Meddlingで、呪文効果の発生を遅らせる(その後、対象不適正になった場合は立ち消える)。

過去ルール

かつては、対象を取る呪文能力不正対象になった場合解決時にルールによって打ち消されていた。(→立ち消え)

ドミナリア発売に伴うルール変更(2018年4月27日発効)により、不正対象である時はルールによって打ち消されるのではなく単に解決されないことになったため、対象をとる呪文能力が打ち消されない場合に使われていた「呪文能力によっては打ち消されない」という文章を「打ち消されない」とするオラクル変更が同時期に行われた。

この時期にルールによる打ち消しを防ぐ事ができる例外として、金粉ドレイク/Gilded Drakeが存在していた。現在ルール変更に合わせて、不正対象となっても解決される能力へと変更されている。

未来予知部族呪文が登場してから、一時樹根スリヴァー/Root Sliverの能力でそれらがルールにより打ち消されなかった時期があった。2008年1月オラクル更新で、これは「呪文能力により打ち消されない」に改められていた。

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