2021-05-13

リファレンスの取捨選択

リファレンスリストは「論文の完成度が一発で分かる」らしいので細心の注意を払う。

リファレンスの著者に査読が行く場合がある。

・故に、全く論文を読んでいないのに引用する行為自殺行為

大原則は「論文を読むのに「必要十分」な物」。「勉強したことを示す場」ではない。プチレビューをイントロで書いている論文を時々(頻繁に?)見かけるが、推奨しない。例えば光学特性について議論しない論文において、「この物質バンドギャップはx eVである。」という文章はたいてい、不要論文は短ければ短いほど良い。引用文献も同じ。

・とは言っても参考文献もページ数も短いと、怒る人が多いのも事実。某雑誌など投稿規定に「典型的引用文献数は20程度」と指示がある。次のように論文最初の辺りのジェネラルイントロ付近引用で調整する。本当に重要引用20を超える事はほとんどない。(多い場合は、通常、優秀なレビュー教科書出版されているので。)

ジェネラルイントロの先行研究を紹介する箇所は、通常は「多すぎて全て書けない」ので、(1)「レビューand/or教科書」(2)「先駆的な研究」(3)「最近研究特に重要な物」(4)「自分たち論文」(5)「査読に行って欲しい人の論文(投稿時に好ましい査読者、好ましくない査読リストを出すことが出来る。)」そして大きく優先順位が下がって(6)「投稿雑誌(特に最近の)の物)」

(6)は正直、馬鹿らしい話ではあるが、「この論文は貴誌にふさわしい(からエディタキックしないでね。)」というアピールが出来る。

  • こちらはハードウェア寄りの工学部なんだけど、分野によって全然違うんだな。 某雑誌は引用数30未満は問答無用でリジェクトするっていうし、理論系の論文だと刷り上がり10ページ...

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