この世のおかしいところは、給料を半分に減らしても、勤務時間が半分にならないところだ。
壮年期になり持病もあり、フルで働くのが体力的にしんどい。早期リタイアできる金はないし、就労意欲はあるので、働く時間を半分にして体を労りたい。
驚いたことに、この世の仕事は、フルタイム正社員(残業付き)か、パートタイム臨時雇用(時給も待遇も不安定)しかない。後者はフルタイムに近いくらい稼働を増やさないと年金やら税金やら払えないし、それならフルタイム正社員の方がずっと待遇がいい。しかしこれでは、仕事を半分にして慎ましくも安定的に暮らす道がない。
もちろん雇用する側にとって、半分しか働かない者を正社員として福利厚生を与え続けるメリットは乏しい。だが社会にとってはどうだろうか。現状のフルタイム正社員はほとんどが過労状態であり、早晩健康を害し、医療費を圧迫し、病気の悪化やうつなどで働けなくなれば障害年金や生活保護を半永久的に支払うことになり、家庭は壊れ、恋人との関係も壊れ、または恋人を作る余裕すらなく、もちろん男女とも育児の余裕もなく、社会は不安定化し少子化は加速する。働きすぎは社会にとって百害あって一利なし。なによりもう疲れた。
自営業って知らない人?