2021-04-20

マイケル・サンデル 『実力も運のうち 能力主義正義か?』

発売日に買って読んだ。素晴らしかった。

興味深いのは、日本ツイッター論壇との共時性だ。

dada、エタ風、白饅頭、わかり手、パンナコッタソといった叩き上げツイッタラーの発信内容との共通点を少なくない人が感じたのではないだろうか。

一方、日本アカデミズム真逆の方向に進みつつあるのが興味深い。

例えば「対話する力」の能力開発研究標榜する大阪大学の戸谷洋志特任教授は、棋士副会長を務める糸谷哲郎八段との対談本『棋士哲学者』の発売記念講演として行われた哲学カフェの冒頭で「ご来場の皆さん、この場所では、野蛮で、未熟な、偏差値が低い発言はしないように」と呼びかけたという。イベントは宮台真治の妻が企画したものだったそうだ。

機を見るに敏な日本社会学者哲学者は、このサンデル著作を読んで「転向」できるだろうか?それとも不都合な真実から目を背けるだろうか?はたまた「『実力も運のうち』であっても、偏差値の低い人間は野蛮だ」と自らの主張との折り合いをつけるだろうか?

YouTubeテレビ凌駕したように「ネット論壇が日本の論壇を凌駕する」とすれば、本書はその発火点となるだろう。

革命的な1冊。

  • 能力主義最高じゃん 上流に生まれた俺からしたら能力主義は最高だよ。質の高い遺伝子と環境を与えられた俺は必然的に能力が高くなり高学歴高収入を手に出来るわけで。 んで、下流...

    • 能力主義が正義だよね。貧困国と日本とかで比較するならば、日本に生まれた国に感謝するのはわかります。努力では変えられない領域があるから。 日本国内だけでいうと、割と平均的...

  • 偏差値とはあくまで相対的な基準だし、 テストの点数とかが必ず正規分布になるとはかぎらないのではないか、 と思って偏差値の話が出るともやもやすることが多い まあ、数学ができ...

  • まあ別に能力主義批判はサンデルが言い出したわけじゃなくて50年くらい前から続いてるテーマなんですけどね

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん