2021-04-07

「あてがえ論」は実際あるよね

タイトル煽りを含みます

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/10anj10/status/1378252302696390659

あてがえと言ってる人はいない

かに直接的に言ってる人はほとんどみないが、「あてがう仕組み」自体現実存在しており、それが失われることを危惧する言説は散見される。

単婚(一夫一婦)制は配偶者候補の独占を抑制するという意味で既にマイルドな「あてがう仕組み」になっている。また、廃れたとはいえ見合い制度は直接的な「あてがい」だ。

「あてがう仕組み」には、孤立した個人・「無敵の人」を減らすという社会的効用があった、という視点妥当ものだろう。

それらの言説を含めれば(表現がかなり悪意的ではあるが)あてがえ論は存在すると言ってもいいと思う。

分配されても承認欲求満たされないだろ

これは見合い結婚幸せ共同体生活を送っている方々が反例になるかな。

「分配」とか「あてがい」とかのワードが悪意的でよくない。その点「見合い」は両者の尊厳を損ねずに、実態としては「あてがい」であるという点で上手い仕組みだわな。歴史は偉大だ。

モテないという資質はどうしようもないのであてがいは不可能である

人間は一緒にいればだいたい仲良くなるものである」という自然な前提が抜けてるかなと思う。

実際そうじゃなければ見合い婚活なんて成立してない。

人間自由意志はそこまで強固なものじゃないし環境に左右されるよ。

でもブスはいやなんでしょ?

「三日で慣れる」「あばたもえくぼ」という先人のありがたいお言葉がありまして。

なんとなく仲良くなる環境、みたいなものをもうちょっと多様に考えてみてもええんちゃう

人権のある存在である人間女性)は分配できない。自分が分配される覚悟はあるのか

「分配」という言葉を選ぶから話がずれていく気がするんですが、あえて分配の話をすると、実際男性は分配されてる。

生涯未婚率男性の方があきらかに高く、配偶関係においては単一男性複数女性に分配されている構造

これは、男女の生殖コスト非対称性によるもので、「種を貸す男性はいるが、腹を貸す女性はいない」。

この点は特にフェミニズム男性特権として解釈されることが多いけど、遺伝子継承という文脈においては、男性と比して「望んだ相手の子供を作りやすい」という意味で、女性特権である

このへんの逆方向の権力勾配はもうちょっと意識されてもいいんじゃないかなと思う。

まあ明示的に分配されたわけじゃなく、自由選択の結果として時間一夫多妻になっているだけではあるんだけど。

ただ無敵の人が増えちゃう構造ではあるんで、人権毀損しない範囲是正されるべきだとは思うのよね。

初婚重視傾向の男女バランスを整える方向に流行を動かすとかね。あるいはラジカルには「腹を貸す」のを制度化するとかもあるかもね。精子バンクは既にあるし。

草食男子ブームはその点マイルドで丁度いい潮流だったと思うんだけど、定着しなかったのはやはり本能に勝てなかったということなのだろうか。

なぜ女性からあてがえ論がでないのか素朴に疑問

上述のとおり、男女の生殖コスト非対称性から男性と比べて女性相対的に「あてがわれている」んだと思います

構造的には弱者男性孤立男性)の反対側にいるのはシンママなんだけど、シンママ子供いるからあてがえとか言ってる余裕ないんよね。

養育権のアファーマティブアクションも一つの是正の道かもしれんね。

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