2021-04-05

20年前に貰われていった猫

20年近く前、飼っていた猫を近所の女性が引き取りました。実家を建て直すために一時的に引っ越すことになりましたが、そこには猫の居場所がありませんでした。結局、近所でその猫と仲が良かった女性の家に引き取られることになったわけです。当時既に5~6歳程度(もっとかもしれません)と大人の猫でしたが、人懐っこいのとその女性にとてもなついていたので双方の合意のもとで猫は貰われていきました。

思えば、その猫はもともと別の家の猫でした。偶然脱走して茂みで休んでいるところを自分がみつけ、徐々に手懐けて自分の家で面倒を見るようになったのでした。元の家が見つかったときは流石に戻しましたが、なぜか1週間ほどで再び脱走をしてしま自分のところに戻っていました。結局、元の家の承諾を得て自分の家で飼うことが決定したのです。

猫は基本的に外飼で、家の中も外も自由に出入りしていました。子供の頃は父親の枕元に昆虫をおいて驚かせたり、雀をとってきたり屋根に登って降りれなくなったりと話題が事欠かないヤンチャな猫でした。ただ、動物を飼うということをあまり重要視していなかったせいか予防接種等はしていなかった気がします。今となっては避妊していたのかも怪しいです。

冬になるとコタツの縁に座って暖を取っていました。餌が欲しかったり甘えたくなると、決まって自分の足をフミフミしていたものです。暑い日は商品棚の上に登って涼んでいましたし、障子もバリバリしました。たまに他の猫に引っかかれて怪我して帰ってくることもあり、だけど結構近所の猫からモテていた様子も見れました。トイレ基本的に縁の下にいって自分で済ませるなど、餌以外の世話はあまり必要なかった気がします。自由にさせていたからですかね。


餌も随分といい加減でしたし、放し飼いがすぎて近所の家にまであがっていたそうです。その1人が貰われていった女性です。今はもう存在しない洋服屋店員さんで、その洋服屋に頻繁に出入りして餌をもらったり昼寝をしていたとのこと。気持ちよさそうに眠る写真を見せてもらったことがあります

「もうお姉さんの猫になっちゃえよ」という言葉現実になるとは当時思ってもいませんでした。


あれから20年。当時のお姉さんが今どこで何をしているのかも知りません。猫を預けたのは、外飼いをしすぎて引越し先の家できちんと面倒を見られる自信が我が家になかったからです。お姉さんはそのことを理解してきちんと面倒を見てくれると約束してくれました。もうその猫は虹の橋を渡ってしまたことでしょう。でもどうか幸せ暮らしていたと願いたい。

もしもそのお姉さんがいたら、こっそりでいいので手紙でも渡してくれたらいいなと思っています

  • 完全室内飼いじゃないといまどきは可愛そうですよ

    • 猫は外飼いじゃないとストレスが溜まり、かわいそうですね

      • 昭和の時代からタイムスリップでいらっしゃった方でしょうか?

    • 実家は木造のボロ屋でしたから、完全室内にすること自体が難しかったんです。きちんと管理してあげられなかったのは悔やまれます

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