2021-04-03

セルフイメージ物欲コントロールされている

 ここ5年くらい、欲しくて欲しくて思い詰めているようなアクセサリーがあった。ピアスネックレスのセットで約70万円。いやいや70万てwwと自分でも無用の長物だと分かっているんだけど、それがあれば自分自分を好きになれる、より素晴らしい自分になれる気がして、だから欲しくて仕方なかった。

 店頭にも足を運び現物も見た。とても素敵だ。これをつけてシャツタイトスカートハイヒールを合わせてオフィス闊歩したら、どんなにか気分がいいだろうと思った。そのアクセサリーがあれば、「おしゃれで仕事ができる美人」というセルフイメージが持てる気がした。

 勤続10年目なので、会社から祝金が出る。なので、それを原資に足して買おうと決めた矢先、異動が決まった。異動先はこれまでいた経営部門と違い現場仕事が多く、タイトスカートハイヒールも縁遠い雰囲気だった。仕事自体面白そうなのでまあいいのだが、そう思うともはやあのアクセサリーは何の意味もなさなかった。現場で汗を流すのに、おしゃれである必要もなければ美人である必要もない。そもそも私の新しい仕事は、作業着安全靴支給されるような世界なのだ

 年間120日とかの休みの日(しか全然出かけないこともある)につけるアクセサリーに70万払うのもバカバカしいので、あのピアスネックレスは購入しないこととした。あんなに欲しくて、毎日HPInstagramを見ていたのに、びっくりだ。つまるところ、私はあの綺麗なアクセサリーのものが欲しかったのではなくて、「あの素敵なアクセサリーをつけてバリバリ働く私」が欲しかったんだな、と思った。

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